初代シーマにワンオーナーで乗り続け今年で34年目の伊藤かずえさん。今年は7年使ったiPhone8を買い換えたばかりと、意外とモノ持ちがよくて──。(全4回中の2回)

『スクール☆ウォーズ』の同窓会が…

伊藤かずえさん
ドラマの撮影の合間に一枚

── 2022年に、YouTubeチャンネル『やっちゃえ伊藤かずえ』を開設されました。みずから愛車シーマのハンドルを握ってゲストと思い出話を語る「ドライブトーク」を始め、ダイエットに挑戦したり、6年ぶりに美容室に行ったりと、伊藤さんのさまざまな「チャレンジ」が人気です。

 

伊藤さん: 「見てくださる方なんているのかな」と当初は思っていたのですが、意外と反響が大きく、大映ドラマ『スクール☆ウォーズ』の出演者との同窓会は、100万回以上再生されて驚きました。もともと自分がYouTubeをやるなんて思ってもみませんでしたが、周りに勧められ「まあ、やってみてうまくいかなければやめればいいや」くらいの気持ちで始めたんです。でもやってみたら、これがなかなか楽しくて。YouTubeをきっかけに、懐かしい仲間たちと再会して楽しい時間を過ごしたり、新しいことにチャレンジをして刺激を受けたりと、自分の世界がどんどん広がって、「やってよかったな」と思っています。ただ最近、撮影や編集など、全部自分でやっているんです。

 

── 動画の編集もご自身でやっていらっしゃるのですか!?

 

伊藤さん: そうなんです。もともとデジタルにはすごく疎いので、ゼロからのスタート。パソコンは持っていないし、特別な機材もないから、携帯で撮って編集をしています。ただ、動画の編集と言っても、AIが文字で起こしてくれたものを整えたり、動画編集のアプリを使って、画像の色を反転したりする程度で、凝ったものではないんです。前はプロが編集してくれていたので、カラフルな文字を入れたり、音楽をつけたりと、編集にも工夫が凝らされていたのですが、私にはそんな技術がないので、いきなりほぼ自撮りのような感じでお見苦しいのですが(笑)。まだ機材が揃っていないので、「ドライブトーク」やコラボ企画は、もう少し慣れてからやりたいなと思っています。せっかく7万人も登録者がいてくださるのだから、いったん自分でやれるところまでは頑張りたいです。

 

── 年齢を重ねると新しいことを覚えたり、挑戦するのが億劫になりがちです。苦手なデジタルにも果敢に取り組まれる姿勢は見習いたいです。もともと新しいチャレンジに気おくれされないタイプなのですか?

 

伊藤さん:そうでもないのですが、制作体制が変わった関係で仕方なく、という感じだったんです。最初は不安でしたが、家庭菜園の配信なども意外と見てくださる方がいて、すごくありがたいなと思います。ただ、ネタ探しには毎回、頭を悩ませています。趣味でやっている書道や水墨画、洋裁などをテーマに動画を撮ってみようかなとか、いろいろ考え中です。

 

── 多趣味でいらっしゃるので、いろいろなネタがありそうですね。ブログにアップされている水墨画を拝見しましたが、すごく素敵でした。絵柄も、情景画から猫やアニメ、愛車の日産シーマまでと、遊び心が満載ですね。

 

伊藤さん:水墨画は2年前から始めました。といっても、教室で習っているわけではなく、自己流です。7年前から書道をやっているので、筆のにじみ具合や淡墨だとどういう感じになりそうかというのは、なんとなくわかっていたので、見よう見まねで色紙に描きはじめたのがきっかけでした。自分の好きなものを自由に描いているだけなのですが、なかなか奥が深くて楽しいんです。