首や肩のこりに効果的!「背骨リセット」初級編

背骨リセットは、個人差はありますが、適切に実践すれば効果を実感できることが多いそう。自身の抱える不調に合ったメソッドをためしてみるのがおすすめです。今回は、特に悩んでいる人が多い、長時間のパソコン作業や猫背などの姿勢不良が原因で起こる、首や肩のこりに最適なメソッドをご紹介します。

後頭下筋ほぐし

後頭下筋ほぐしの説明イラスト

❶イスに座り、頭と首の境目を背もたれにつけます。20秒間を目安に。

モビライゼーション

モビライゼーションの説明イラスト

❷立ち上がり、足を肩幅に開き、腕を横に伸ばします。❸ゆっくり首を左右にまわしながら、合わせて腕をひねる動作を交互に行います。20秒間を目安に。

 

このメソッドでは、頭と首の骨をつなぐ「後頭下筋」をほぐす効果があります。頭の位置を脳に伝えたり、眼球を固定する補助をしたりする筋肉で、眼の使いすぎや姿勢不良によってこりかたまると、頭痛やめまいの原因になることも。すき間時間を見つけてほぐしてあげると、頭や首まわりがスッキリ!お風呂あがりの身体が温まっている状態で実践すると、より効果が感じられそうです。


 
PROFILE

久手堅司さん

くでけん・つかさ。せたがや内科・神経内科クリニック 院長。医学博士。気圧予報・体調管 理アプリ「頭痛ーる」監修医師。「自律神経失調症外来」「気象病・天気病外来」などの特殊外来を立ち上げ、これまで8000 名を超える患者を診療。患者目線で行う診察とわかりやすい解説がSNSやメディアで話題を呼んでいる。著者に『不調がデフォな私たちの背骨リセット』(主婦と生活社)、『不調にさよなら! 自律神経を整える50のこと』(宝島社)、『低気圧不調が和らぐヒントとセルフケア気象病ハンドブック』(誠文堂新光社)。

 

賀来大樹さん

かく・だいき。世田谷区二子玉川の紹介制パーソナルトレーニングスタジオ『renato (レナート)』代表兼トレーナー。医療機関と連携して、パーソナルトレーニング、ピラティス、整体、ストレッチ、筋力トレーニングなど、さまざまなメソッドを一人ひとりの目的と状態に合わせて選択。ア スリートやアーティストのパフォーマンス向上、自律神経系の問題(頭痛、めまい、肩こり、腰痛など慢性的な痛み)が出ないように骨格矯正、カラダの機能改善、ボディメイクを提供している。著者に『不調がデフォな私たちの背骨リセット』(主婦と生活社)。

 

イラスト/尾代ゆうこ 取材・文/鶴町かおり