健康管理について伺ったインタビューは、まさかの宇宙話に大展開。「宇宙は最近も行きました」と、熱海旅行のノリで語るプリンセス天功さん。話のスケールがデカすぎました。(全5回中の3回)
普段は宇宙食を食べています
── 普段から健康管理も万全だと思いますが、食事はどうされているのですか?
天功さん:公演のときの食事は、メキシコ人の専属シェフが作ってくれます。普段は、そうですね、宇宙食を食べています。
── すみません、「宇宙食」っておっしゃいました…?
天功さん:はい、宇宙食です。宇宙旅行に行くために、ロシアで訓練をしていたときに、段ボールいっぱいの宇宙食をコンテナで運んできました。「PRINCESS TENKO」としての契約で、スーパーやコンビニに買い出しに行ったりできないですし、もしも自分の身に何かあったら次の公演に差し障るので、家で宇宙食を食べるのが一番安全です。非常食のような缶詰だったり、レトルトだったり、いろんなバリエーションがあって、味もおいしいし、体にもいいんですよ。
私が、宇宙食を食べているという話をしていたら、名古屋の和食チェーンを展開するサガミホールディングスの会長さんが、「うちで名古屋コーチンの味噌煮の宇宙食を作ったから、今度、宇宙に行くときに持っていってください」とおっしゃって。最近は、いろんな宇宙食が出てきていますね。
── そもそもどういうきっかけで宇宙に行くことになったのですか?
天功さん:世界地図で、これまで訪れた国にピンをさしているのですが、公演で世界各国を周ったので、海以外、全部ピンで埋まっちゃって。プライベートで行ったことのない場所に旅行に行こうとしても、地球上にはどこにもない。もう宇宙しか残っていなかったんです。
── 地球上は行き尽くしたから、「宇宙だ!」と。スケールが違いますね…。
天功さん:2000年代の初めから、宇宙旅行に行こうと思って、ロシアのスターシティで無重力飛行に耐える訓練を始めました。宇宙旅行の順番待ちでは、私の前が、俳優のロバート・デ・ニーロさんなんです。訓練では一緒になって宇宙服を着て、「じゃあ、お先に!」「どうぞいってらっしゃい」なんてやりとりしたり。ミグ戦闘機に乗って成層圏まで飛行するので、いちおう「宇宙に行った」ということになりますね。
── いつ頃、行かれたのですか?
天功さん:ええ、少し前にも行きましたよ。いつも予約しているので。
── 何回も、宇宙に行くのですか⁉そんな熱海旅行みたいなノリで…。
天功さん:出発の詳しい日時は公表されないのですが、「ロバート・デ・ニーロの次」という順番は決まっているから、彼が宇宙に旅立ったら、「そろそろ私の番だな」と。訓練をしないと宇宙に行けないので、常に予約をしているんです。
── 宇宙は、どんな感じなのでしょうか?
天功さん:やっぱり地球よりも重力がすごく小さいので、慣れない間は、吐き気や頭痛がして乗り物酔いのような感覚がありますし、心臓にも負担がかかるので、苦しいんです。宇宙旅行に行って戻ってきたら、かなり痩せます。エキサイティングな体験ですね。実は、うちのペットのホワイトライン・KINGくんの毛を、宇宙に打ち上げるプロジェクトも計画しているんです。スウェーデンのロケット会社が、宇宙空間にいろんなものを飛ばして地球に戻すというプロジェクトをやっているんです。そのなかで、ホワイトライオンの体毛をロケットに搭載するという計画があって。本当は4月に実地される予定だったのですが、天候の関係で延期になっちゃって、今度、秋口に予定しているところです。