妊娠は女性の問題でなく「夫婦」で向き合うこと

── 川村さんは現在、妊活マイスターとしても活動されています。これは具体的にどんなことをされているのでしょうか?

 

川村さん:一般財団法人内面美容医学財団(IBMF)が主宰する公認資格です。私は講師として、妊娠とはなにか、どういったメカニズムで妊娠するのかをお伝えしています。こうした活動を行うようになったのは、私自身の経験から、少しでも妊活に悩む人を減らしたいという思いがあります。また、妊娠についての知識を正しく理解している人が非常に少ないとも感じているからです。

 

川村ひかる
2018年ごろの川村ひかるさんと息子さん

── たしかに、「不妊は他人事。自分は妊娠できるだろう」と考えて妊活を先延ばしにする人は多いと思います。

 

川村さん:「女性は35歳を過ぎると女性ホルモンが急激に下がり、妊娠しにくくなる」ということは、だんだん知られてきました。でも、妊娠しにくいのは女性の年齢だけが問題なわけではありません。不妊症の原因の約4割は男性が関係しているんです。実際に妊活に取り組んでみないと、こうした事実はなかなか実感できないと思います。

 

もともと、ひとつのことに夢中になりやすい性格だから、いろんなセミナーに参加して勉強しました。不妊に悩む人が減り、無事に妊娠・出産できる人が増えたらいいなと思っています。

 

PROFILE 川村ひかるさん

かわむら・ひかる。1979年生まれ。グラビアアイドル、マルチタレントとして活躍後、体調不良を改善させるためにJAAアロマコーディネーター、健康管理士、ジュニア野菜ソムリエ、発酵プロフェッショナルなど、さまざまな資格を取得。現在は妊活マイスター講師、分子栄養学カウンセラーとして不定愁訴に悩む方へのサポートを務め、会社経営など実業家としても活動する。

 

取材・文/齋田多恵 写真提供/川村ひかる