2003年に元プロ野球選手の谷佳知さんと結婚した谷亮子さん。お互い海外や遠征など多忙な日々を過ごすなか、「田村で金、谷でも金」の名言はどのよう実行されたのか──。(全5回中の3回)

結婚しても馴れ馴れしさがない 

谷亮子
結婚当初は母や義理の母から料理を教わることもあったと語る谷さん

── 2003年に谷佳知さんと結婚。改めて出会いについて伺わせてください。

 

谷さん:アトランタオリンピック(1996年)に私は柔道、主人は野球の日本代表として出場していて。選手村で主人に写真を頼まれて、野球チームの方々何人かと一緒に写真を撮ったのが最初の出会いですね。その後、次のシドニーオリンピック(2000年)まで4年間まったく会わなかったんですが、オリンピックの出場が決まって私の壮行会をしてもらったときに、主人も来てくれたんです。そのときアトランタで撮った写真を見せてくれて「これ覚えてますか?」と。「そうだ、選手村で撮ったんだ!」とアトランタの記憶が蘇ってきてすごく嬉しかったんです。

 

その後、シドニーで金メダルを取って帰国すると、私と主人の共通の知り合いが祝勝会をしてくれたのですが、そのときも主人が駆けつけてくれて、徐々に仲よくなっていきました。

 

── 旦那さんの第一印象はいかがでしたか?

 

谷さん:優しくてすごく穏やかで、自分から前に出るよりも後ろから見守っていてくれる感じです。結婚して20年以上になりますが、今も全然変わらないですね。自分でも言うのもなんですが、主人と結婚してよかったなと思います。

 

あと、私も主人も遠征や合宿が多かったので、結婚するまでほとんど一緒にいる時間がなかったんです。もう、長く一緒にいるためには結婚するしかない!といった気持ちもあって結婚しました。それでも主人は年間100日くらい家にいないし、私も海外や合宿で家を空けることが多いので、夫婦であっても顔を見ると「久しぶり!元気?」といった感じ。帰ってくる場所が一緒になっただけというか。そんな状態からスタートしたので、結婚して生活を共にするようになっても、相手に対してしばらくは遠慮というか、緊張感があるというか。結婚して緊張感があるってなかなかないと思いますけど(笑)。

 

── 今でも緊張感はありますか?

 

谷さん:今は緊張感というよりほどよい距離感ですかね。自分をすべてさらけ出すこともしないですし、馴れ馴れしさもない。悩みはほとんど言わないし、ケンカして意見をぶつけることもないですね。そもそも悩むことが少ないし、ケンカする時間もないんですけど。

 

でも、なにか決断しなきゃいけないようなときは、私の意見を尊重してくれます。かと言って、何も自分の意見を言わない訳ではなくて、「こういうのもいいよね」って、指標をいくつか示してくれて。お互いに相手を尊重しながら「どうぞ、どうぞ」「いや、どうぞ、どうぞ」というのが家庭の中で起こっている夫婦です(笑)。今でも恋愛している状態が続いているような、結婚して出産して、いい距離感を保ったまま結婚生活が続いている気がします。

 

── では、ケンカをすることもあまりないですかね?

 

谷さん:子どものことで意見が割れても、夫婦のことでケンカをしたことは一回もないですね。よく「夫婦ゲンカしたら旦那さんを投げ飛ばすの?」とかネタで聞かれることもあって、私もノリで「はい、そうです!」とか言っちゃてるんですけど(笑)。とても心地よく生活させてもらっています。