QOLを上げるものはかさ張っても絶対に持っていく

また反対に、これだけはきっちり普段使いのものを持っていかなければならない、というものもあります。

 

下手に省くとQOL(Quality of life・生活の質)が下がるものは持参します。その代表格がスキンケア用品です。

 

私は恐ろしくニキビができやすい体質です。30代を過ぎても一向にニキビができるペースが収まらないので一生付き合うしかないかと思っていたのですが、34歳にしてニキビが改善しました。何がよかったのかというと、スキンケアを成分に基づいて徹底的に見直したこと。私の場合はグリセリンが入っているものを塗ると翌朝には顔がべとべとしてかゆくなり、かゆいと思ったときには新規ニキビができているという具合でした。

 

そこで化粧水から乳液、日焼け止めまでグリセリンフリーのものに変えてみて、さらに皮脂分泌抑制効果のあるアゼライン酸を塗ってみたところ、ニキビ肌が改善しました。(これは私が試してみての個人の感想なので、うのみにせず自分の肌に合うものをいろいろ試してみるのがおすすめです)

 

旅行だからともらったサンプル品を持って行って使うと、高確率でグリセリンが入っています。すると荷物を少なくしたいがためにニキビができ、旅先の思い出の写真はニキビだらけの顔になるというわけなのです。いつも通りのスキンケア用品を使うことの大事さを身に沁みて感じました。

 

というわけで、旅行にも、導入化粧水、ナイアシンアミド美容液、化粧水、乳液、ビタミンC美容液、クレンジングに使っているオイル、アミノ酸系洗顔フォーム、という普段使いセットをすべて持っていきます。旅先だからと下手に簡略化すると、乾燥し過ぎたりして肌のバランスが崩れてしまうので、荷物が多少増えても一式持って行くようにしています。

 

他には、ヘアケア用品も同様です。ドライヤーまで持ち込むと場所をとるのでそれはホテルにあるものを使い、最後の仕上げに使うヘアアイロンは愛用品を持参します。Bioprogrammingのヘアビューロン4D Plus ストレートは欠かせません。アイロンでよくあるような髪が熱でピンと硬くなることがなく、柔らかくしっとりした指通りでサラサラに仕上がります。

 

人にとって省けるものでも自分にとってそうとは限らないし、必要なものも同様です。せっかくの旅先で気分が下がることのないよう、自分のコンディションを上げるものを必要なぶんだけ持って出かけるようにしています。

 

PROFILE おふみさん

整理収納アドバイザー1級のイラストレーター。夫婦ふたり暮らし。汚部屋状態から一念発起、2014年からミニマリストに。電子書籍『 ミニマリストおふみの好きなものとの身軽な暮らし 』(主婦と生活社)が発売中。

 

文・イラスト/おふみ 構成/阿部祐子