30歳で“億り人”となったことで話題だったタレントの杉原杏璃さん。投資を始めたのは、お金がない20代前半。なけなしの貯金から30万円運用したのがきっかけでした。(全5回中の5回)

「遊んでなくなるお金なら」と始めた投資

── 杉原さんは30歳で資産1億円を達成、いわゆる「億り人」とも呼ばれるようになりました。現在は投資に関する講演会もされていますが、始めたきっかけは何だったのでしょうか?

 

杉原さん:初めて投資をしたのは23歳のころです。芸能の仕事は多少していたものの、お金がない時期でした。企業の社長やプロデューサーの方とお食事に行く機会があったのですが、そんなときに皆さんがよく株の話をされていることに気づいて。「お金を持っている人はみんな運用している」と知り、お金を運用・投資することを始めました。当時、貯金を取り崩して生活していたので、貯金額は100万円ぐらいになってしまっていて。どうせ遊んでなくなってしまうならと、そのうちの30万円を投資に回したんです。

 

23歳の時から株式運用をしている
23歳のころから株式運用をしている

── 具体的にどのような投資をしたのでしょうか?

 

杉原さん:東証一部上場の株を購入しました。ちょうどそのころはネット証券の走りで、取引所にわざわざ行かなくても自宅からガラケーやパソコンで株を買うことができたんです。といっても、株の勉強をしてから始めたわけではなく、証券口座を開いてハウツー本を買って読んだだけ。業績を調べたり、チャートをチェックしたわけではなく、優待でもらえる野球観戦チケット目当てで最初の株を購入したんです。あとはゲームが大好きなので、自分がやっていた携帯ゲームの会社の株や、父が建築業なのでその業界で有名な会社の株を買ったりしました。

 

── 投資や株というと、ハードルの高さを感じる人も多いと思います。

 

杉原さん:楽観的な性格だったのと、まだ23歳と若かったので、挑戦してみたいという気持ちが大きかったですね。私が株をスタートした当時は株式市場も調子がよかったので、気づくと少しずつ増えていました。