M&Aで狙う今後の事業拡大

── 発売後の反響はいかがでしたか?

 

杉原さん:テレビショッピングで販売スタートしたのですが、ありがたいことに発売当初から大きな反響がありました。なかでも50〜70代の購入者が多く、驚きました。テレビショッピングでの販売だったので、視聴者層がその年代だったのかもしれませんが、求めているのは若い世代だけでないのだと知りました。

 

補正下着を使う目的のひとつには、体型の崩れを手軽にうまく隠したいという想いがあると思うんです。「Andijur」は特別な日に身につける高価なものではなく、気軽に毎日使える補正下着を提案しています。これまで、そんあテーマの補正下着はあまりなかったので、それがヒットにも繋がったのだと思います。

 

より良いブランドになるよう奮闘中!
より良いブランドになるよう奮闘中!

── これまで売り上げは順調ですか?

 

杉原さん:そんなことはないですよ。1年間の売り上げ目標を立てるのですが、目標に達しなかったときは、やっぱりヘコみます。そういうときは商品のレビューをしっかり読んだり、モニターの方にいろいろ意見をいただいたりして、改善していきます。

 

反対に、大きな目標の枠などを任されたりしたときは、期待されているんだと感じて嬉しくなります。厳しい世界なので、そこで結果を出せなければ次はありません。お話をいただいたときは、最大限努力するようにしています。ですから、制作期間はちょっとピリピリしていますね。

 

テレビ放送前のひとコマ
テレビ放送前のひとコマ

── 今後の目標はありますか?

 

杉原さん:「Andijur」の商品ををアジア圏に広げることです。アジア圏の人たちは日本人と体型が似ているので使いやすいと思うのですが、そこまで事業を広げられていません。今後は積極的に挑戦していきたいですね。

 

また、私自身は今、不動産・経営コンサルタントの藤田精さんのもとでM&Aについて学んでいます。独学ではかなり難しい分野なので、プロに教えてもらいながら事業拡大をしていければと。最近は美容にもいいと言われる発酵食品に興味があるので、関連事業をこれからできればと考えています。

 

── 芸能だけでなく幅広く活躍されていてすごいですね。

 

杉原さん:芸能人として第一線で売れ続けることってすごく難しいし、そういう人は本当に少ないと思うんです。なので、セカンドステージを探すのが当たり前の世界。もちろん需要があれば芸能界の仕事も頑張りたいですが、あまり執着せずに投資家や実業家としても成長していきたいと思っています。

 

どこかに重きを置いているわけではなく、ご縁があればいろいろなことに挑戦していくつもりです。もちろん仕事だけでなく、プライベートも充実させていければと思います。

 

杉原杏璃さん
杉原杏璃さん

 

PROFILE 杉原杏璃さん

すぎはら・あんり。1982年、広島県生まれ。グラビアアイドルとして数々の写真集やDVDを発売。自伝的小説『…and LOVE』も話題に。補正下着ブランド「Andijur」をプロデュース。資産運用にもたけており、30歳で資産1億円の、いわゆる「億り人」になる。著書『…and LOVE』(双葉社)、『マンガでよくわかる資産運用1年生 』(かんき出版))を発売。

取材・文/酒井明子 写真提供/杉原杏璃