夫はツンデレを通り越して「ツンツン」だと語る高橋真麻さん。理想の夫婦生活とは異なるものの、2児の子どもの母になり、夫への愛情はさらに増したそうです。(全5回中の4回)

キスしようとしたら頭突きをされて…

高橋真麻

── ご両親は芸能界きってのおしどり夫婦として有名ですが、真麻さん夫婦はいかがですか?テレビでは「旦那さんが“ツンデレ”」だというエピソードを明かされていますが…。

 

高橋さん:ツンデレではなくて、“ツンツン”です。デレ要素がいっさいない(笑)。うちは、両親が愛情表現豊かなタイプで、スキンシップも多かったんですね。小さな頃からそんな2人を見て育っているので、それが夫婦のスタンダードだと信じて生きてきて、私もラブラブな結婚生活を夢見ていたんです。ところが、夫は「好きだよ」とか「愛してるよ」「かわいいね」とかいっさい言ってくれない。それどころか、チューしようと近づいたら頭突きをされたり、ハグしようとしたら、ヘッドロック。「好きだよ」と言ったら「サンキューッ!」とコミカルに返されて…。普通、「ありがとう、僕もだよ」と、言うものだと思っていたので、“想像していたのとまるで違う!”と(笑)。

 

── あらら(笑)。でも、「サンキュー!」と明るく返してくれるなら、照れ隠しの愛情表現なんじゃないでしょうか。

 

高橋さん:本当に嫌がっているというよりも、ちょっとウィットに富んだ返しをしてくるから、家の中でコントが繰り広げられているような感じですね。私が「ちょっと、ちゃんとスキンシップしてよ!」と迫ると、脱いだ靴下を鼻に当ててきたり、鼻フックをしてきたり…。無視するとか、「やめろよ」と拒否するわけではないので、彼なりのギリギリの愛情表現なのかもと思うことに。私がなんでもテレビで話しちゃうので、“ここまでなら言われてもギリOK”というラインなのでしょうね(笑)。

 

歩いているときに手を繋ごうとしたら、いきなり手を上げて歩き始めたり、私が無理やり手を持つと、手首をグルンと勢いよくひっくり返して抵抗されたり。じゃあ、これならどうだと、護身術か何かで見た、手が抜けないといわれている手の繋ぎ方を試してみたのですが、ものすごい全力で振り払われて、「痛い!」みたいな…。

 

── 技の応酬がスゴイ…(笑)。人前でベタベタするのが嫌いなタイプなのでは?

 

高橋さん:人前でいちゃつくのが嫌なんだと思います。私がすごくベタベタしちゃうタイプなので、それに合わせていたら、周りから見れば、ただの痛々しい中年カップルになっちゃうよと。夫いわく「僕がこうやって拒否することで成り立ってるんだ」と言われて、「なるほど。たしかにそうかもしれない」と納得しちゃいました(笑)。

 

私の理想とするラブラブの夫婦像とは、遠くかけ離れていますけど、まあ、うちは、そういうコミュニケーションなんだなと諦めています。なので、寂しいですが、今世ではとにかくたくさん徳を積んで、幸せでラブラブな甘い結婚生活は、来世にかけます!

 

── そんな修行僧のような。今世でなんとかしましょうよ(笑)。ちなみに、いつからツンデレならぬツンツンに…?

 

高橋さん:つき合い始めの頃は、ラブラブだったんです。でも私の愛情が重すぎて「これは相手をしていたらキリがないな」と思ったんですって。そこからだんだん塩対応になってきて、結婚する頃にはすでにツン強めな感じでしたね。