多分、ケチなんだと思うんです(笑)
── 意外と言っては失礼ですが、庶民的な金銭感覚をお持ちですよね。
高橋さん:多分ケチなんだと思うんです(笑)。ママ友とのネットワークでも、いろんな節約情報をやりとりしていますね。「今月うちの区で、PayPayが20%還元キャンペーンやってるよ」とか「助成金の申請が今週末までだから、忘れないようにしないとね」とか。ママ友ネットワークは本当に頼りになります。
月に1~2回、自治体の補助でシッターさんにお願いするときも、オプションで家事をつけることはまずないですね。たしかに、実家には小さい頃から週5でお手伝いさんがいましたけれど、いざ自分のお金でお願いするとなると、やっぱりシビアになりますよね。当たり前ですが、(父の高橋)英樹さんと私では、まったく稼ぎが違いますし、子育てに使えるお金にも雲泥の差があります。両親にはたくさんの愛情を注いでもらいましたけれど、同時に、厳しく育てられたので、身の丈に合わない贅沢をするような感覚を持たずに済んだことは、本当に感謝していますね。
── アナウンサーという職業柄もあると思いますが、お友達が多く、コミュニケーションに長けていらっしゃいますよね。お子さんの頃からでしょうか?
高橋さん:私、自分のコミュニケーション能力が高いだなんて、一度も思ったことないんです。人と対談したり、インタビューをしていても、「そうですか。なるほど」で終わっちゃう。その後のキャッチボールができなくて、話が全然続かないんですよね。だから、会話のスキルが長けているとは、とても思えなくて。
でも学生時代の友達やママ友仲間、アナウンサー仲間など、お友達はたくさんいて、今もずっと交流が続いています。その人たちとも会話のキャッチボールが成立しているか怪しいですが、友達に恵まれたのは「嘘をつかない」「背伸びしない」「なんでもオープンにしゃべる」からじゃないかと。
夫はツンデレならぬ、ツンツンで、私の理想とするラブラブ夫婦とは程遠いけれど(笑)、かけがえのない家族と両親、心から親友と呼べる友達がたくさんいて、支えてくださるマネージャーさん達や会社のスタッフさんがいる。本当に、すごく恵まれてるなと思いますね。
PROFILE 高橋真麻さん
1981年、東京都出身。2004年、フジテレビにアナウンサーとして入社。13年、フジテレビを退社し、フリーアナウンサーに転身。以降、バラエティ番組や報道番組などで活躍中。18年に結婚し、20年に、第1子女児を出産。22年に、第2子男児を出産。
取材・文/西尾英子 写真提供/高橋真麻