6歳の息子と3歳の娘の父であるアレクさん。家事も子育てにも熱心ですが、息子さんと意志の疎通で考えた日もあったと言います(全3回中の3回)。

習い事だけで月100万円以上…!

── お子さんたちの習い事にも力を入れているそうですね。

 

アレクさん:習い事などで総額は、月100万円以上かかってるかもしれないです。英語、スペイン語にプログラミングなど…それぐらいは出ますね。僕の出身地、ペルーは母国語がスペイン語なので、子どもにもコミュニケーションの中でスペイン語を教えたりしています。

 

── 息子さんはピアノを習っているそうですが、息子さんの希望ですか?

 

アレクさん:ピアノは夫婦の希望でした。のんちゃんは『猫ふんじゃった』しか弾けないし、僕も昔バンド仲間に教えてもらったX JAPANの『Forever Love』の一曲しか弾けませんが、音感は幼いときから身につけた方がいいと聞いていたので。10教室以上は体験へ行かせて、時間をかけて息子に合う先生を見つけました。

 

── 1500万円のピアノを購入されて話題となりました。

 

アレクさん:「スタインウェイ」のグランドピアノですね。最初はもう少し小さめのピアノにしようと思っていましたが、ピアノの先生やプロの方からグランドピアノの方がいいとアドバイスをいただき調べた結果、夫婦で納得して購入することに。大きいピアノだったので、家への搬入にも40分くらいかかりました。

 

── 息子さんは楽しくピアノを続けていますか?

 

アレクさん:ピアノが好きになってもらいたかったので、息子がピアノを弾くたびに夫婦で「すごい」って泣きながら拍手したら、それが嬉しかったようでどんどんピアノに夢中に。

 

先生とのレッスン自体は週に一回ですが、朝と夜一日30分~1時間欠かさず一緒に練習しています。簡単な曲ですがベートーヴェンも弾けるようになりました。正直、息子がこんなにピアノを好きになってくれると思わなかったので驚いています。

 

いくつか習い事もしていますが、基本的には習わせたいというより「好きになることを一緒に探してあげよう」という感覚なので、色々なところにチャレンジさせています。

パパあっち行け!

娘さんとアレクさんのツーショット

── 息子さんが6歳、娘さんが3歳、夫婦の教育方針などはありますか?

 

アレクさん:時間は守る!遅刻はしない!これは大切にしています。あとは「子どもが嫌がることは、なるべくさせないようにしよう」と話しています。習い事も本人が嫌がるようなものは、無理に続けさせずに「本人が好きで伸びそうなことを一緒に頑張って伸ばしてあげようよ!」と夫婦で話しています。

 

── 育児方針について夫婦で意見が割れたことはありますか?

 

アレクさん:基本的にはないですね。育児に関してものんちゃんはいろいろ調べたり考えたりして芯がしっかりしているので、彼女の言うことに反対することはありません。逆にのんちゃんのひと言で僕が気づかされることが多いですね。

 

── たとえばどのような事がありましたか?

 

アレクさん:息子が3歳のときに、接し方にすごく悩んだ時期がありました。息子は当時頑固でこだわりが強く、買い物に行っても「これがいい」って物がないと手が付けられない状態。おまけに「パパあっち行け!」とも言われてショックで落ち込むこともありました。

 

そんな僕を見たのんちゃんに、「大人にとっては別に要らないものでも、子どもにとってはそれがすごく大切なものなんじゃないかな」と言われ、僕がちゃんと息子を理解しようとしてなかったことに気づきました。今思えば、僕の中でも「子どもは親の言うことを絶対に聞くべき」みたいな気持ちがあり、それが息子にも伝わって反発されていたのかな。

 

── 奥さん以外に他のお友だちなどに育児の相談をすることはありますか?

 

アレクさん:相談はなくて、友だちに言うのはのんちゃんの悪口ぐらい(笑)。基本的には、夫婦で解決していこうというスタンスです。過去には試したこともあったと思いますが、結局そのアドバイスが自分の子に当てはまるとは限らない。子育ての解決方法は、やっぱり自分たちで子どもと向き合って探していくのがベスト。一番の近道だと思っているので。

 

── おふたりのお子さんそれぞれに個性の違いを感じますか?

 

アレクさん:下の娘はまだ3歳なのでママにべったり。息子は僕のことが大好きで、「ずっとダディと一緒に住む」なんて言ってくれて。今のままいけば幸せな老後が待ってるな~と今から楽しみにしています。

誹謗中傷に苦しんだ日も

お誕生日会にて

── 子育てなど日常の様子はSNSでも公開されていますが、過去には酷い中傷被害にもあったそうですね。

 

アレクさん:僕の場合は、無銭飲食したとか、物を盗んだとか、盗撮したとかありもしないことをネットの掲示板に書きこまれました。しかも、それを信じた人によってSNSで拡散され、あたかも真実のように世間になっていったことも。

 

以前のんちゃんがSNSに、水遊び用おむつを履いた息子をホテルのプールに入れた写真をアップしたところ、「おむつをつけた赤ちゃんをプールに入れるなんて非常識だ」と誰かが批判し、それを信じたニュースサイトまでもが記事に。すごい数のコメントやメッセージが届いたこともありました。

 

もちろんそれも真実ではなく、僕たちは事前にホテルへ確認をとり、指定された水遊び用のおむつを履かせて水遊びをさせていたんです。

 

── 誹謗中傷をした投稿者に対して刑事告訴にまで踏みきりました。

 

アレクさん:歯止めが効かなくなり、どんどんエスカレートしていきました。住所までさらされたり、身の危険を感じることも多くなったので、こちらも法的手段に出るべきだと。その行動によって、今は悪質なものは減ってはきましたが、その時の怖さや傷は未だに残っています。

 

── そのいっぽうで、アレクさんのSNSを楽しみにしているファンの方もたくさんいらっしゃいます。

 

アレクさん:子どもたちの体調が悪いと一緒になって心配してくれたり、子育てについての悩みにアドバイスをくれたりする方もいて、参考にさせていただくこともあります。あと、のんちゃんに意見を言う時に「フォロワーさんだって僕と同じこと言ってるよ」と味方にすることも(笑)。

 

これからも投稿する文や写真などには十分に配慮をしながら、僕たち家族の成長記録としてSNSは続けていきたいなと思います。フォロワーの皆さんにも温かく見守っていただけたら嬉しいですね。

 

PROFILE アレクサンダー

ペルー出身。モデルとして活躍後、元AKB48の川崎希さんと2013年に結婚、現在2児の父。子育ての様子などをYouTubeで配信している。

 

取材・文/平岡真汐 写真提供/アレクサンダー