現在47歳、3人の母でもあるインリンさん。思春期の子どもたちの子育ての最中に写真集を出版する決断をしました。中学生の長男の反応は?(全3回中の1回目)

俺の母ちゃんって何してたんだ!って笑ってほしい

── 2023年に14年ぶりとなるグラビア写真集『すべて今の時ゎ最後の時~最終話』(講談社)を出版。3人の母として日々生活される中で、どのような経緯で撮影に至ったのでしょうか?

 

インリンさん:カメラマンさんからお声がけいただきました。47歳、母になって写真集を出すこともないだろうと思っていましたが、若さだけではなく、子どもを持つ女性ならではの体の丸みや落ち着いた雰囲気も伝わったらいいなと思ってチャレンジすることにしました。

 

── 現在、小学生と中学生のお子さんがいらっしゃいますが、お子さんたちはインリンさんが過去にグラビアモデルとして活躍されていたことはご存じですか?

 

インリンさん:今は台湾に住んでいますが、子どもたちには日本での芸能活動の話は積極的にはしていないんです。当時はもちろん一生懸命でしたが、思春期の子どもたちにどうグラビア写真を見せていいのか迷いますし、グラビア写真の中でも少し激しめな写真が多いので(笑)。普段は母として向き合っているので戸惑うとも思うんですよね。いずれタイミングをみて伝えようかと思っています。

 

──まわりのお友達からお子さんの耳に入ることはありますか?

 

インリンさん:長男が小学5年生のとき、友達から私のグラビア時代について聞かれたようです。ある日突然「ママは“Mのポーズ”が得意なの?」と聞かれて驚きました。当時、そのポーズを求められることが多かったので、長男に「足でM字をするやつね」と聞いたらそうだと。昔のことをどこまで知っているかはわかりませんが、それ以上は聞いてこなかったです。長男が20歳超えていろんな経験をしたときに、俺の母ちゃんって昔何してたんだ!と笑って受け止めてくれたらいいなと思います。

双子の子どもを妊娠中のインリンさん

── 旦那さんは、グラビアのお仕事についてどのように考えていますか?

 

インリンさん:夫は結婚前からずっと応援してくれています。子どもがもっと小さいときに、子どもたちにグラビアポーズのマネをして何度も見せるんですよ。「恥ずかしいからやめて」と言っているのにちょっとノリノリで(笑)。仕事でやってきたことだし、別に隠す必要はないんじゃないの?という感じです。

子どもがグラビアに興味を持ったら?

双子の母でもあるインリンさん

── 長女とは、グラビアモデルの仕事について少しお話されたそうですね。

 

インリンさん:小学4年生の長女は、『推しの子』という漫画にはまっていて、その中でグラビアアイドルという仕事があるんだと知ったみたいです。長女に、「昔ママはグラビアモデル」をやっていたんだよと伝えたら、「そうなの?」と目をきらきらさせていました。

 

── 小学生の娘さんが将来グラビアモデルをやりたいと言ったら?

 

インリンさん:長女が高校を卒業してからですね。いろんなことを学ぶなかで本当にグラビアアイドルがやりたいと思うならやってもいいと思います。長男は今はYouTuberになりたいと言ってますが、まだNG。こちらもまずは勉強して知識を身につけることが先だと話してます。私の考えはちょっと古いかもしれませんけどね(笑)。

 

PROFILE インリンさん

1976年生まれ。台湾台北市出身。3児の母。10歳で来日。読者モデルを経てグラビアアイドルへ。現在は台湾を拠点に活動。14年ぶりに写真集『インリン・オブ・ジョイトイ写真集すべて今の時ゎ最後の時~最終話』(講談社)を出版。

 

取材・文/間野由利子 写真提供/インリンさん