夫に借金が600万あることを知った、はんにゃ川島さんの妻・川島菜月さん。夫婦の金銭感覚の違いや、返済。育ち盛りの子ども2人を抱えてどんなことを思ったのか。(全5回中の4回)
バイト代や貯金を切り崩す日々
── 夫婦間での金銭感覚の違いはありますか?
川島さん:私は両親が離婚して祖母に育てられたこともあり、日々お金をムダ使いしないように心掛けてきました。夫はコンビニで大量買いするなど、お金に対してあまり細かく気をつかってないようです。夫の実家は裕福で、夫が通ったNSC(吉本総合芸能学院)の授業料40万をご両親がポンと払ってくれるような家庭だったこともあり、育ってきた環境の差かなと思います。
── お子さんが2人いらっしゃいます。生活費はどうしていますか?
川島さん:以前は夫が財布を管理していて、私は夫から生活費を預かっていました。夫は、自分がお金の管理をしていた時は、しっかり稼がないと!というプレッシャーも大きかったんじゃないかなと思います。コロナになって一時的に収入が減ったのを機に、夫婦それぞれが管理するようになりました。
借金600万円は事後報告
── 2021年、旦那さんは借金が600万円程度あったそうですね。
川島さん:仕事の企画で、自宅でeスポーツのゲーム配信をしていました。何十時間もかけて目標レベルまで達したら100万円のボーナスがもらえるはずだったんです。ちょうどコロナの時期で、自宅にいる時間が長かったため頑張っていたんです。でも目標をクリアできずに、逆に借金…というかeスポーツに600万円還元するということで…。
── 初めて借金の話を聞いた時、どう思いましたか?
川島さん:どうするの…とあきれました。それまで夫からの相談はいっさいなし。事後報告で借金できたから、と。でも同時になんとかなるかなという気もしました。私も長女が2歳になってから仕事もしていたので、どうにか返済していけるかなと思っています。
仕事は気分転換もかねて週2、3回、郵便局の仕分けやパート、メルカリでも商品を売っていました。
大きかったのはアメブロを書き始めてからです。最初は漠然とブログを書いていましたが、3年続けた今はいろんな人に読んでいただけるようになり、自信につながりました。
── どんなことを書いているんですか?
川島さん:子育てのことが主ですが、夫についても書いてます。元々は、夫が「アメブロに俺の悪口を書いて、おもしろく取り上げられたらいいね」と背中を押してくれたことがきっかけです。人によっては、奥さんに自分のことを書いてほしくないとか、寝起きの写真は載せないでほしいとか、色々注文をつける人もいるそうですが、夫はなにも言わないので、気楽に書けます。
あと、夫が怒っておもちゃ箱を蹴とばして壊した話なども書いています。実をいうとブログには書かなったものの、夫が出張で地方に行った時、行く前はポーチに2つ入れていたコンドームが6つに増えていたこともあったんですよ。
── 旦那さんの浮気ですか…?
川島さん:本人は否定していますが、現地で買わないと増えないですよね。今は夫婦というより子育てパートナーだと思っているので、浮気くらいでは別れません(笑)。
PROFILE 川島菜月さん
岡山出身。お笑いコンビ「はんにゃ」川島章良の妻。現在、娘と息子の育児をしながらアメブロ「川島菜月のオフィシャルブログ」で家事や育児について発信中。
取材・文/間野由利子