「ごはんと旅は人をつなぐ。」をテーマに、おいしいごはんや素敵な旅を通じて、人と人を繋ぐ。そんな活動をしている料理家・ダーダこと山田英季さんによる、連載エッセイ。山田さんの「今これが食べたい」を、作っているときの熱量も一緒にお届けします。今回ご紹介いただくのは、夏の昼下がりにクーラーの効いた部屋での休憩時間に食べたい、「コーヒーゼリー」。

#32 甘い夏の休憩時間、「コーヒーゼリー」

僕の住む東京では、クーラーが効かないほど暑い毎日を過ごしていますが、皆さんはどうでしょうか?体調など崩されていませんか?

 

さて、そんな日々の暑さの中、仕事や家事は待ってくれないので重い腰を上げて、なんとか頑張っています。

 

ただ、なかなか集中力が続かず、ぐったりしてしまうので、最近は、アイスクリームや、水まんじゅうなどの冷たいおやつを休憩中にいただきます。

 

今回は、昔懐かしの冷たいおやつ、コーヒーゼリーを作りたいと思います。

 

まずは、アイスコーヒーときび砂糖を小鍋に入れて、沸騰する直前まで温めます。

 

アイスコーヒーは、自分で淹れたものでも、リキッドでもお好みのもので大丈夫です。そこへ、粉ゼラチンを加えて、混ぜながら溶かします。

 

溶かしきったら、ボウルに移して、氷水をあて、あら熱を取ります。

 

お好みのグラスに注いで、冷蔵室で3時間ほど冷やし固めるのですが、僕がおすすめするのは、足つきのグラスです。

 

レトロ感とその佇まいがどこか涼しげに見えるからです。

 

冷やしている間に、生クリームにグラニュー糖を入れて、8分立てにします。

 

これをできあがったコーヒーゼリーに流し入れれば、完成です。

8月の台所三箇条

  • 暑い日は、冷たいおやつで休憩を
  • コーヒーゼリーは足つきのグラスで
  • 家のコーヒーゼリーは生クリームをたっぷりと

 

お店よりも贅沢に、ホイップクリームをのせて、自分だけの涼しい休憩時間をお過ごしください。

「コーヒーゼリー」

本日の材料 2人分
(調理時間:15分 ※冷蔵室で冷やし固める時間をのぞく)

  • アイスコーヒー……200㎖
  • きび砂糖……………30g
  • 粉ゼラチン…………2.5g
  • 生クリーム…………80㎖
  • グラニュー糖………小さじ1と1/2

作り方

①小鍋にアイスコーヒーときび砂糖を入れて、沸騰直前まで温め、粉ゼラチンを加えてよく混ぜる。
②ボウルに移して、氷水を当ててあら熱を取る。
③グラスに❷を注ぎ、冷蔵室で3時間ほど冷やし固める。
④ボウルに生クリームとグラニュー糖を入れて、泡立て器で混ぜ、8分立てにする。
⑤❸に❹を流しいれる。

 

料理製作・文・写真/山田英季 構成/松崎愛香