石田純一さんと結婚して、3人の子どもを子育て中の東尾理子さん。日中もゆっくり会話する時間が少ないながら、どのように家族として向き合っているのでしょうか。(全5回中の2回)
子どもと全力で遊ぶ夫
── 現在、3人のお子さんの子育てと仕事の両立をされています。ご夫婦でゆっくりお話しされる時間はありますか?
東尾さん:朝、子どもが学校に出かけた後にちょっと話すくらいですかね。夫は、夕方から会食に出かけることも多く、あとから起きてくる感じなので、子どもたちのことはほとんど私がやっています。
── 石田さんとお子さんたちは、普段どのようにすごされていますか?
東尾さん:夫は、家にいるときは、子どもたちとよく遊んでくれます。年甲斐もなく全力で遊ぶこともあって、子どもたちはパパが大好きですね。
時々子どもを叱っている日もあります。たとえば、夫が「お茶碗を片手で持っちゃだめだよ」と言ったのに、娘が片手で茶碗を持ってみそ汁をこぼしたときは、夫はホラみたことか!と怒ってました。夫はやってしまったことに対して、けっこうガミガミいうタイプなんです。
注意されたことを守らずに、みそ汁をこぼしてしまったことは悪いと思います。でも、怒るよりもまずはきれいに拭く。そのあとに「次は気をつけてね」で、いいんじゃないかなと思うんですよね。
あと、夫は子どもが忘れ物をすると怒りますが、実は夫自身も忘れ物が多いんです。たまに、私が露骨に「自分ができていないのに、子どもには注意するんだ…」という表情で夫を見ると、夫は「俺はやってる!」と、怒りがこっちに飛び火することもあります(笑)。
授業参観の日にちを間違えて
── 結婚されて13年。夫婦喧嘩をされることもあるのでしょうか。
東尾さん:もう日常茶飯事ですね。最近は、子どもの学校行事で「父の日参観日」があったんです。私は夫に「父の日参観は土曜日だからね」と言いましたが、夫は日曜日と勘違いしてしまい、ゴルフの予定を入れていたんです。夫婦で言った、言わないのケンカになりました(笑)。
ただ、私はケンカになってもヒートアップしなくて、逆にフェードアウトしていきます。どちらかというと、夫のほうがワーッとヒートアップしているような。
── 旦那さんと喧嘩をしつつ、距離を置こうと思ったことはありますか?
東尾さん:とくにないですね。喧嘩をしても、相手のことを嫌になることもないですし。ベッドも別だし、日中もゆったりと一人で過ごす時間もあるので、お互いに冷静になれます。私が早起きで、夫は夜に仕事になることも多いため、生活面でのすれ違いもありますが、逆にいい距離感を保てていると思います。
── 日々、東尾さんは明るく過ごされていそうです。
東尾さん:私はあまりストレスがたまらないみたいです。朝は4時台に起きて、夜は子どもたちと一緒に8時か9時に寝る。昔からゴルファーとして早寝早起きの習慣が身についているからか、ストレスがたまらないんです。
ときには家の中が散らかっていることもありますが、疲れている場合は無理に片づけたりせずに、そのまま寝てしまいます。寝るのが大好きなんです。
私自身、人に対していい意味で期待しすぎない性格でもあり、基本的に自分のペースでやっているので、ストレスに感じることもあまりないですね。無理せず細かいことは気にしないので、毎日穏やかに過ごせているのかなと思います。
PROFILE 東尾理子さん
福岡県出身。2009年12月、俳優・石田純一氏と結婚。現在3人の子どもの母として、育児と仕事に奮闘。日々の暮らしを綴ったブログ「Route-R」が人気。
取材・文/間野由利子