気づいたら東京に移住していた

青空に映えるグリーンのセットアップ姿で佇む島袋さん。すごく健康的!

── 沖縄から東京に行ったり来たりしながら、次第に移住していった感じですか?

 

島袋さん:どうだったんだろう。『ヒッパレ』に出ている頃は、事務所から「まだデビューが決まったわけじゃない」っていつもお尻を叩かれていたので、正式にデビューが決まるまで必死ですよね。とにかく自分がやってきたパフォーマンスを全力で出しきる。そうしているうちにレコード会社さんとの出会いがあって、CDを出す流れになってきて。その頃から通いじゃなくなって、沖縄から何週間かのつもりで出てきたら、東京に移住になっていた感じだったと思います。

 

── 沖縄の空港で、別れの挨拶をするとかではなく?

 

島袋さん:そのまま移住、みたいな感じだったのかな。『Body &soul』でデビューしたときが、小学6年生の夏休みだったんです。その前から東京でレコーディングをしていて、何週間のつもりで東京に行ったらデビューになって。デビューしたら忙しくて、ランキングも一気に上がっていって、そしたら次の曲をって。そうなると、もうほとんど休みがなくなって、帰れない状況でしたね。そのまま東京に移住すると、世界が一変していきました。

 

PROFILE 島袋寛子さん

沖縄県出身。1984年生まれ。1996年SPEEDのメンバーとしてデビュー。1999年にソロデビューを果たし、2000年にグループ解散後も歌手として活動中。2023年3月アルバム「UTAUTAI」発売、7月からHIROKO SHIMABUKURO Live 2023 「0」の開催決定。

 

取材・文/松永怜