娘想いの母親をもつ心優しい主人公。いっけん、その親子関係は穏やかなようにも見えますが、互いが相手を思いやっているからこそ向き合えないこともしばしば。

 

「毒親」「自立」「恋愛」など、今の時代を取り巻く題材をテーマにした、福々ちえさんの作品『息苦しいほど優しいママと逃げたい娘のお話』が反響を呼んでいます。

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【第55話】「いいお嫁さんになる」ってセクハラだろ?「喜ぶ気持ちがわからない」

女の子らしい女性とそうでない女性、それぞれの“ふつう”はまったくちがう。そう自覚する会社の先輩。だからこそ同じ出来事やセリフにも、上手に受け流せる・受け流せないに大きなちがいがでてくる。

 

「いいお嫁さんになるよ」とセクハラともとれる同僚からの発言にも嬉しそうに笑っている。女の幸せは結婚と信じて疑わない男性も、それを喜ぶ女性も、全部が気持ち悪い。そう感じずにはいられないのです。

 

作/福々ちえ