こんな雑誌があったら発売日が待ち遠しくなる!4.4万人のフォロワーに支持される漫画家・おやまさんが投稿した共感しかない情報満載の雑誌の表紙が話題になっています。
「子育てもう限界!」な親に向けた雑誌があったら…?
おやまさんが投稿したのは架空の雑誌『ギリギリ』の表紙イラスト。見出しには「死ぬほど簡単献立」「隣の芝生が青すぎるときのメンタルの保ち方」「みんな何着て生きてる?ここ10年間くらい似合う髪型も洋服もわかりません」「母親でいるのに疲れたときに読みたい本特集」「子育てもう限界!と思ったときのやり過ごし方」などなど、子育て中のママだったらまさに知りたい情報がびっしり書かれています。
「これは実際に私が、子育てでギリギリだったときに思ったことをスマホにメモしたものです。ある程度たまったら雑誌表紙にしようと思って書いていました」
3人の子を育てるおやまさん。長女の小学校入学を控えていた当時、新生活への不安や名前書きなどの入学準備でキャパオーバー状態になり、まさにギリギリの心境だったそうです。
当時のリアルな心境が現れている表紙を見たTwitterのフォロワーからは、「(こんな雑誌が本当にあれば)毎月定期購読します」「めっちゃ読みたいです。どこで買えますか?」「こんな雑誌を待っていた!」など、共感する声が寄せられていました。
実はおやまさんが書いた架空の雑誌表紙は全部で4種類。読みたい理想の特集を連ねた『ラクラク!』、ひとりを肯定したくて作った『alone』(第1〜2弾)、そして今回の『ギリギリ』です。
「もともと人見知りな性格で、人づきあいが苦手なほうです。でも、子どもが生まれてからは避けては通れない人づきあいが発生するようになりました。学校、習い事、ご近所づきあい、イベントなど、子どもが関わることとなれば社会とつながらなくてはいけないんですよね。すごく高いハードルに感じていた私ですが、それでもなんとかなったという経験をSNSを通してお伝えできればと。また、同じようにコミュ力に自信がないママたちがこれを見て、同じことで悩んでるんだと安心してくれたり、笑ってもらえたらという思いでいます」
ちなみに表紙に登場するモデルはおやまさん本人のイメージとのこと。衣装で着ているTシャツに書かれた「ごおくえんほしい!!!」「1人たのし~」「KOROMOGAE DAIKIRAI !!!」「TENKINO HANASHI DE SEIIPPAI」などのコメントのデザインに思わず吹き出す人も多いのでは?
「特集のほとんどは、実生活ではまだクリアできてないことのほうが多いですが(笑)、『私も知りたい』と言ってくださるコメントをもらうと、私のほうこそ同じように思っていらっしゃる方々の存在に安心したりホッとさせてもらうことが多々あります。これからも続編を出していけたらと思っています!」
多くのママたちから共感が集まるズバリ本音に切り込んだ雑誌『ギリギリ』が、いつかリアルに発売される日を期待してやみませんね。
PROFILE おやまさん
6歳5歳3歳の3児のママ。人見知りママの子育ての日常の漫画をTwitter(@oyamaoyadayo)などのSNSで発信中。著書に『おやまさんちの愉快なる365日』『コミュ力0ママでも育児の人間関係なんとかなるよBOOK』など。
取材・文/加藤文惠 画像提供/おやま