新しいことを始めるのに年齢は関係ないと教えてくれる『それいけ!ゲートボールさくら組』(5月12日公開)。同じく夢に期限は作らない主義の本田望結さんですが、「結婚は24歳」を目指しているそうです。

 

本田望結さん
笑顔がチャーミングな本田さん

「なんでも言いすぎ?」母とのLINEはすごく多い

── 今後の悩み相談の相手として、仲良しの俳優・笹野高史さんのお名前を挙げていましたが、これまでの悩み相談はどなたにすることが多かったのでしょうか?

 

本田さん:母です。相談内容はすべてと言いきれるくらい、何から何まで相談しています。「今日のご飯何食べようか」から始まり、大きな決断に至ることまで、文字通り何もかも。話していないことはありません。

 

年頃になると、友達には言えるけれど親には言えない悩みも出てくると思うのですが、私にはそれはなくて。逆に母から「なんでも私に言いすぎじゃない?」と心配されてしまうくらい(笑)。小さいときからずっとそうなので、当たり前になっています。これからもずっとこの関係は変わらないと思います。

 

── これまで言えないことがなかったなら、今後出てくる気がしないですね。

 

本田さん:反抗期もなかったですし、言えないことが出てくるなんて想像できません。とにかくなんでも相談するので、母とのLINEもすごく多くて、父が嫉妬してしまうほどです。

 

本田望結さん
胸元が透けたニットで大人の表情を見せる本田さん

嫌なこともその先に「好き」があれば頑張れる

── 小さい頃から女優業とフィギュアスケーターをずっと続けている本田さん。両立や長く続ける秘訣はありますか?

 

本田さん:私は、ありがたいことに好きなことしかやっていないので、両立の難しさや長く続けることの大変さを感じないでできたのだと思います。自分の心に正直に生きているので、好きなことしかやっていない。それが集まって、いまの私の人生ができているというのが本音です。

 

「好き」が仕事にならないこともあると思うし、嫌なことをやらなきゃいけないこともあるけれど、苦手なことでもその先に「好き」があればできると思っています。例えば、フィギュアでは、英語ができたほうがいろいろ便利です。私の場合、英語の勉強は嫌でも、大好きなフィギュアのためならできると思えます。トレーニングは大変だけど、フィギュアのためならと頑張ることができました。苦手なこと、嫌なこともたくさんあるけれど、その先に「好き」っていうものをなにか置いておけば頑張れるんじゃないかなと思っています。

 

── なるほど。まずは「好き」が大切なのですね。

 

本田さん:私の場合は「好き」だけでなく「誰かのために」がプラスされます。家族の笑顔のため、応援してくれる方の笑顔のためだと思うと、苦しいことも乗り越えられます。

 

私は、自分のためだけだと楽しくなくなってしまうタイプ。誰かの笑顔のためなら踏ん張れます。「誰か」というのも大好きな人たちだから、私の原動力は「好き」なのかもしれません。嫌なことでも誰かのためだと思うと、好きになれることもあるから、とりあえずやってみるようにしています。

 

ずっと嫌なままだったら、やめるという決断も必要だけど、その先にもしかしたらいいことがあるかもと思えたら続けられます。そうすれば、嫌なことも「好き」に変えていける気がしています。

「失敗しても前向き」な気持ちは忘れたくない

── 人生100年時代の元気なシニアの姿が描かれる物語です。本田さんは人生プランを立てるタイプですか?

 

本田さん:夜、寝るときに「今後の自分にどんなことがあるのか…」と考え出すと楽しみすぎて眠れなくなることがよくあります(笑)。やりたいことは山ほどあるし、いまできなくても何歳になったらできるかなと想像するだけでウキウキします。でも「何歳までにこれをやる」と決めてはいません。というのも、私は何事も実現するのが早ければ早いほどいいとは思わないタイプ。

 

ありがたいことに、これまで自分が思っているよりも早く叶った夢とか仕事はたくさんあります。でも、早く経験できたから、実現できたから勝ちとは思っていません。積み上げた先に勝ち取ることもあるので「いつか叶うかもしれない」と幼い頃から持ち続けている夢もあります。

 

── 叶えたいけれど、焦ったりはしない?

 

本田さん:そうですね。実現しなかったから、回り道をしたおかげでの出会いも全部必然だと思うから、いま叶わない夢でもすべて未来のなにかのためになっていると考えるようにしています。だから私はむしろ失敗したときのほうが「よし!」と思うことができます。この失敗がなにに繋がるのかな、「かかってこいや!」くらいの気持ちになります。だからミスはとても大事にします。「この先にでっかい成功が待ってる!」って(笑)。

 

── 前向きですね。

 

本田さん:忘れちゃダメな気持ちだと思っています。その気持ちを忘れるとどんどん落ちていくと思うんです。ミスを大事にして、少しずつ上に行ければ、結果OKかなって思っています。

大好きな母と同じ24歳で「お嫁さんになる!」

── ためになります。「何歳までにこれをやる」と決めないタイプとのことですが、今年18歳新成人になってできたこと、やりたいことはありますか?

 

本田さん:映画館で映画を観るのが大好きなので、レイトショーが観られるようになったのはすごくうれしいです。18歳でやりたいことではないけれど、人生プランで絶対にやりたいことのひとつに「お嫁さんになる!」があって。これが最近切実に思っていることで、今年のお正月に絵馬に書きました。

 

── もう今年書いちゃいましたか(笑)。

 

本田さん:街中でカップルを見かけると「この二人は両思いなのか」と思ってキュンとします。すごく素敵なことですよね。どちらかが告白して、相手も自分のことが好きでと考えただけでときめきます。私はそのキュンキュンを映画館でしか味わってないので、自分もリアルで経験したいです。

 

本田望結さん
スタイル抜群!ルーズニットをウエストマークして着こなす本田さん

小さい頃から大好きな母と同じ24歳で結婚したいという夢を持ち続けてきたので、それは絶対に叶えたいです。24歳まであと6年しかないので、まさにこれが人生で初めての焦りになるかもしれません。あと6年後に結婚するならもう運命の人に出会っていないと…。

 

── 出会って恋に落ちてすぐに結婚、ではなく、愛をじっくり育てたいタイプ?

 

本田さん:私は告白されたら「この人が運命!」と思ってすぐに「ハイ!」って言っちゃう気がするんです。恋愛だけはこの大胆な性格は抑えたいと思っています。だから早めに運命の相手と巡り会ってじっくり愛を育てたいです。

 

PROFILE 本田望結さん

女優。2004年生まれ、京都府出身。3歳から芸能活動をスタート。主な出演作はドラマ「家政婦のミタ」「少年のアビス」「ばかやろうのキス」、映画は『きさらぎ駅』など。女優業と並行してフィギュアスケーターとしても活躍。

 

取材・文/タナカシノブ スタイリスト/石川奈央 ヘアメイク/牧野裕大(ヴィエルジュ)

キャミソール3万500円、ニット10万1500円/すべてSSENSE スカート4万700円/Sov. ベルト9900円/DOUBLE STANDARD CLOTHING 靴2万900円/HIMIKO(価格はすべて税込み)