「今回の作品のお話をいただいたのは、とても嬉しかったです」と、笑顔で話す女優の玄理さん。放送中のドラマ『弁護士ソドム』(テレビ東京系 毎週金曜日夜8時より放送)では、正義感の強い人権派の弁護士・若松まどかを演じています。

 

作品の見どころや役づくりに対する考え方、撮影現場での様子についてなど、お話を聞きました。

 

女優の玄理さん
気さくにインタビューに応じる笑顔が、とってもチャーミングな玄理さん

── テレビ大阪で制作し、BSテレ東で放送されたドラマにはご出演していましたが、テレビ東京地上波作品に出演されるのは初めてです。

 

玄理さん:以前からテレビ東京のドラマには、「出てみたいな」と思っていました。しかも今回はリニューアルして最初の作品ということで、さらに嬉しく感じています。

 

テレビ東京というと深夜ドラマの人気が印象的で、周囲に出演経験のある友人も多く、「スケジュールはタイトだけど、楽しいよ」と聞いていました。ちょっと覚悟していましたけど、ゴールデン枠だからか予想したほどタイトじゃなく…(笑)。もちろん撮影は大変ですが、とてもいい形で進んでいます。

 

── 今作で演じている、詐欺の被害者救済に奔走する人権派の弁護士・まどかは、どんなキャラクターですか?

 

玄理さん:弁護士になって5年で、白黒はっきりつけるのが正義と考えている、まっすぐな性格です。

 

交換留学で学んだ韓国では、演技の勉強をしていましたが、実は日本の大学では法学部に在籍していたんです。弁護士になろうとしていたわけじゃないけど、法律の勉強は楽しかったし、「いつか、その経験が活かせたら」と考えていたので、本当にいい機会をいただいたと思います。

 

── 詐欺の被害者に寄り添うまどかに対して、福士蒼汰さん演じる主人公・小田切渉は、詐欺の加害者専門の弁護士です。

 

玄理さん:まどかは法廷で渉と対立し、弁護士として怒りを感じます。でも渉の事務所に入ることになり、一緒に行動するなかで、お互いに影響を受けて変化していく。二人の関係性や、それぞれの考え方がどう変わっていくのかも、このドラマの見どころのひとつですね。

 

福士蒼汰さんと玄理さん
弁護士として真逆の立場にいる二人が、どんなケミストリーを見せてくれるのかにも注目!

海外でも活躍!玄理さん流「役づくりのこだわり」

── 玄理さんは日本語・英語・韓国語のトリリンガルで、海外でも多くの作品に参加しています。さまざまな現場を経験するなかで、スタッフに知っている人が少ないなど、新たな現場や環境に入る際、心掛けていることはありますか?

 

玄理さん:機会をいただいた以上、自分にできる準備は精一杯することですね。たとえば、役づくり。スタンスは人それぞれで、なかには「先入観持たないよう、まったく役づくりはしない」という人もいます。

 

でも私の場合、撮影まで1か月とか2か月あれば、「その役のことを考えていたい」と思うし、必要と感じる情報を調べたり、詳しい人に取材したりして準備ができたら、現場に入るときの“自分の心持ち”が、やっぱり違うと思うんです。

 

── 今回の作品で、法学部時代の勉強のほか、準備したことは?

 

玄理さん:弁護士役の面では、さまざまな弁護士の先生に話をお聞きしましたし、法廷シーンもあるので裁判の傍聴にも行かせてもらいました。

 

── 玄理さんはミステリアスやクールな役が多いですが、まどかはまっすぐで、熱い人。普段と違う役という印象があります。

 

玄理さん:まっすぐさと同時に、おっちょこちょいなところがありますよね(笑)。仕事でも突き進んで、失敗するとか。喜怒哀楽がはっきりしていて、良くも悪くも感情が出てしまうところは私自身に近いと感じますし、明るい役だから演じていて楽しいです。

 

まどかの性格的な面では、スタッフさんに素敵なアイデアをいただいたんです。弁護士が資料を包むのに使う風呂敷に、持ち道具のスタッフさんがダルマ柄を選んでくれて。「どうしてダルマなんですか?」と聞いたら、「まどかが、転んでも転んでも、立ち上がるからです。『七転び八起き』が、まどかの座右の銘なんじゃないかと思って…」という話になりました。

 

めげない、すごく明るい、正義感の強いまどかにぴったり。そういうアイデアやアイテムが、役づくりを助けてくれます。みんなでアイデアを出し合って、監督も柔軟に対応してくれるのでやりがいを感じるし、本当にいい現場だと思いますね。

 

女優の玄理さん

福士蒼汰さんの向上心から“道場”状態!?

── 共演シーンが多い福士さんは英語が堪能で、積極的に勉強しています。撮影の合間などに、お互い英語で会話することもあるのでしょうか?

 

玄理さん:福士さんとは普段は日本語ですけど、撮影の合間の会話が英語になったり、台本に関しての相談メールが英文で来たりすることもあります。私が準備中の海外作品で、セリフの練習の相手役をしてくれるのが助かるし、ありがたいです。

 

それに英語だけじゃなく、「韓国語を教えて!」と…。本当に向上心や“学びたい精神”が強い人で、尊敬しますね。

 

女優の玄理さん

── 練習相手といえば、記者会見で福士さんがアクションの鍛錬のため、相手役になっていると。難しいアクションの型を玄理さんがマスターしたことに、福士さんが驚いていましたよね。

 

玄理さん:教えてもらったときは、全然できなくて。あとから思い出して「こういうことか…」ってイメージがつかめたんですよ。それで次に会ったときにやって見せたら、「できてる!なんでできるようになったのー!?」って(笑)。私が型を覚えたらその分、福士さんが練習できるようになるからって、いろいろな型をひとつずつ教えてくれています。

 

── 福士さんの練習のためにやっているはずなのに、お話を聞いていると「“福士道場”に玄理さんが入門」しているイメージです(笑)。でも玄理さんは手足が長いから、ハイキックや回し蹴りをしたら、きっとすごくきれいでアクション映えしそう…。

 

玄理さん:いいですね!まだ撮影期間があるので、ちょっと習っておきます(笑)。

 

女優の玄理さん

 

PROFILE   玄理さん

1986年東京都出身。日本語・英語・韓国語のトリリンガルで、女優として国内外の作品に出演のほか、コラム連載などマルチに活躍。4月より『弁護士ソドム』(テレビ東京系)に若松まどか役で出演中。

 

取材・文/鍬田美穂 撮影/二瓶彩 ヘアメイク/yumi(Three PEACE) スタイリスト/松田晃斉