あの“かわいいココロくん”も、すでに中学3年生。大人への階段をのぼり始めていて、誰もが経験する思春期特有の切ない思いや悩みを率直に語ってくれました。
動物の保護施設を作りたい
── 自宅では、たくさんの犬のお世話をしているそうですね。
寺田さん:いまは保護犬が3匹、ほかに2匹の犬がいます。将来、動物の保護施設を作りたいので、保護犬がどんな子たちなのかを知りたくて、保護団体の方に譲っていただきました。3歳や4歳まで成長してから保護した子もいます。
過去につらい思いをしたぶん、うちで幸せに長生きしてほしいです。ほかの子も心臓疾患があったりするので、病気にかかると、とても心配になります。
── 本当に大切にしているんですね。最近は老犬ホームでも活動しています。
寺田さん:保護施設は個人的に何回か行かせてもらったことがありましたが、老犬ホームのことは今回、出演した番組(『嗚呼‼みんなの動物園』)ではじめて知りました。こういう取り組みもあるのかと、僕が知っていたことはごく一部だったのだとわかりました。
自分で動いてどういう状況なのかを見て感じて学ばないと、情報だけではわからないこともあります。その場に行って体験するのがいちばん大事だと思ったので、通いたいと思うようになりました。
── 今までとは、また違った学びがありますか?
寺田さん:老犬ホームには18歳や19歳の犬もいて、人間でいうと90歳から100歳くらいです。接しているといろいろな自由がきかなくなったなかで、必死に生きようとしているのが伝わってきます。最後まで命に責任を持つということは、いろいろな形があるのだと勉強になります。
動物が好きで一緒に運動ができる女の子
── とてもしっかりしている心くんですが、どんな女の子が好きですか?
寺田さん:やっぱり動物が好きな子、一緒に運動できる子。あと、小さい子に優しい人が好きです。
── 多趣味だから、好きなことを一緒に楽しめるのはいいですね。
寺田さん:そうですね。バスケや料理を一緒にできたらいいですね。まだ早いですけど(笑)。
── 背が伸びて顔立ちも大人っぽくなりましたが、ファッションには興味ありますか?
寺田さん:あります。紫、黒とか落ち着いた色で、わりとカッチリした服装が好きです。帽子もよくかぶります。あとは、パーカーを着たり…。
パーカーを着てフードをかぶると、ちょっとカッコいいなと思っちゃうんですよね(笑)。
意見を伝えるようになった
── あはは!ちょっとヤンチャっぽい感じ?
寺田さん:そうです。パーカーのフードをかぶると、ちょっと違う人間になったような、ヤンチャになった気分になるんです。友達にも「見た目、すごいヤンチャな人みたい」と言われます。でも、次の瞬間にフードをパッと取って「そんなことないです」って言います。
── 今は反抗期だと思いますか?
寺田さん:自分がやろうとしていたことを母に「やりなさい」って言われると「今やろうと思っていたんだけど」という感覚になります。親はすべて先を見越しているから、正しいんですけど。
── 今まで、そういうことはなかったですか?
寺田さん:ぜんぜんなかったです。中学に入って自我が芽生えて、成長し始めている自分に少し任せてほしいと思うようになりましたね。
── それは人として、とても自然なことだと思います。
寺田さん:スタッフさんにも「反抗期というほどではないんじゃない?」と言われます。ただ、だんだんと自分の意見を伝えるようになってきたと思います。
PROFILE 寺田心さん
2008年、愛知県生まれ。3歳から芸能活動を開始。CMやバラエティ番組で人気者に、’17年にはNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』にも出演。中学校ではバスケットボール部に所属。ケーキ作りの資格も所持。
写真/CHANTO WEB NEWS