すっかり大人の雰囲気の寺田心さん
すっかり大人の雰囲気の寺田さん

子役の雰囲気がなくなりつつある寺田心さん(14)。俳優業以外にもさまざまなことに取り組んでいますが、集中するために自然の「サウンド」を意識しているそうです。

1年に100ホール近く作った

── 最近、ケーキのライセンスを取得したそうですね。おめでとうございます!

 

寺田さん:ありがとうございます。小さいころから祖母や母の料理のお手伝いが好きで、中学から本格的に勉強がしたくて料理教室に通い始めました。そこで「講師ライセンス」の案内を見て、せっかくやるんだから取りたいと思ったんです。頑張って1年で「料理」と「ケーキ」のふたつを取りました。

 

── 学業、仕事と忙しいなか、どうやって資格の勉強をしたんですか?

 

寺田さん:実際に作って学ぶことが多かったです。レッスン用の参考書を渡されますが、家でケーキを作るときに、たとえば「パートシュクレ」と聞いたことがない言葉が出てきたら「タルト生地のことなんだ」とひとつひとつ確認して、覚えていきます。シュークリームの名前の由来など、豆知識も学んでいけるのが楽しいです。1年で80~100ホールくらい作りました。

 

あどけない表情が残っていることもある寺田心さん
あどけない表情が残っていることも

朝5時にランニングへ出発

── いちばん身につく覚え方ですよね。

 

寺田さん:確かに本を見てるだけよりも、体を動かしながらのほうが覚えられますね。何ごとも実践するって大事だなと思います。

 

── 疲れてやりたくないこともありましたか?

 

寺田さん:作って肉体的に疲れることはありますが、作りたくないっていうのはないです。自分の好きなことをやっているから。

 

── 元気ですね。朝は何時に起きるんですか?

 

寺田さん:5時くらいには起きて、着替えて家を出ます。まだちょっと暗いですけど、4、5キロを約30分、全力で走ります。昇っていく朝日を浴びながら走るのは気持ちがいいです。朝だ~!って感じがします。そのあとバスケットコートまで行って、バスケの自主練をします。

 

── まるでアスリートの生活ですね。

 

寺田さん:いえいえ。そのあと家に帰って牛乳を飲んで、朝ごはんを作って食べて学校へ行きます。

 

寺田心さん

朝ごはんは自分で作ることに

── 朝ごはんも自分で作るんですか?

 

寺田さん:とても簡単なものですよ。卵を焼いてウィンナーやベーコンを焼いて、おひたし、味噌汁。料理のライセンスも取ったので、忘れないように朝は自分で作ろうと決めたんです。健康のためっていうのもあります。

 

── すごい!お手本にしたいくらいです。

 

寺田さん:ありがとうございます。授業が終わったらバスケの部活に行ったり、お仕事に行ったり、ケーキを作ったりしています。

 

── 本当にタフですね。なにかをやるときは、静かに黙々と取り組むんですか?

 

寺田さん:音楽を聴きながらやることが多いです。ひとりでバスケをするときは、テンションの上がるヒップホップ的な曲を流しながらやっています。ランニングは雨が降っているときも行きます。雨の音を聴きながら走るんです。自然の音が好きなので。

自然の音を聴くとスゴイぞ

── 素敵ですね。雨の音以外にはどんな自然音が好きですか?

 

寺田さん:焚火や、波の音ですね。試験中も、いつも聴きながら勉強しています。今の14歳、15歳で自然音を聴いて勉強をしている子はいないだろうな、自然音を聴いているとカッコいいかもと、謎の“スゴイぞ感”に見舞われてやっていますね(笑)。そうしたら、いつの間にか集中しているんです。

 

── あはは!けっこう浸るタイプなんですね。

 

寺田さん:そうかもしれないです。最近、新しくハマっている動画があります。ピアノの音とハープの音が流れていて、想像でできたお城のようなものや、桜が咲いている絵などが出てきますが、それを寝る前にテレビでみています。ああ、きれいだ~って思いながらドテッと寝る。その時間がすごくいいなと思っています。

 

PROFILE 寺田心さん

2008年、愛知県生まれ。3歳から芸能活動を開始。CMやバラエティ番組で人気者に、’17年にはNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』にも出演。中学校ではバスケットボール部に所属。ケーキ作りの資格も所持。

写真/CHANTO WEB NEWS