子育てに追われる日々のなかで、スマホをどこかに置き忘れてきてしまった実話を描いたhanemiさん(@hanma_ma)の漫画に多くの共感が集まっています。
スマホを置き忘れてきたことに気づき自転車で爆走
今や生活になくてはならないスマホ。家でも外でもスマホを使う機会が多いので、「スマホどこに置いたっけ?」と探してしまうのもよくある話です。
その日はたくさんの用事を抱えていたhanemiさん。順番に用事をこなす合間、とっさに思い出した買い物のため「ユニクロ」に駆け込みます。セルフレジではスマホでユニクロアプリのバーコードを読み込ませ、支払いながら頭のなかでは次の予定をシミュレーション。息つく暇もなく自転車に飛び乗り次の用事に向かいました。
この日のすべての用事を完遂し、ようやく帰宅。意識を失いかけるほどの疲労でぐったりしていたところに、「おかあしゃん、これ写真撮って~」と駆け寄るわが子。日常の何げないひと言を聞いたその瞬間、「ユニクロ」のセルフレジにスマホを置き忘れてきたことに気づき、hanemiさんは一気に覚醒します。
力を振り絞り自転車で爆走して「ユニクロ」へ。店に入り「白いスマホがないか」と尋ねたところ、店員さんが持ってきてくれたのは、白が黄ばんでしまったhanemiさんのスマホ。無事にスマホが手元に戻ったものの、すっかり黄ばんでいたことにこのとき初めて気がついた…というお話。
何度もしてしまう忘れ物…子育て中のママたちから共感の嵐
小学生1人、保育園児2人を育てるhanemiさん。
「この日はとくにやることが多くて、いかにすべてをこなすかで頭がいっぱいでした。子どもがいない時間は本当に貴重で、用事を詰め込みがちになってしまうのですが、買い出し、銀行、保護者会とあって、体力的にもへとへと。
実はうちの子は違う保育園に通っていて、お迎えは2つの園をハシゴしなければいけません。そのうえ、わが家は坂の上にある家で、帰宅するころには自転車をこぐ足もパンパン。意識を失いかけるほどの疲労でぐったりしてしまいます。そんな状況でスマホがないことに気づき、すぐに『あのときのユニクロのレジだ』と、最後の力を振り絞り速攻で自転車に飛び乗りました(笑)」
スマホがないことに気づいても、誰にも連絡する手段がないため現場に行くしかない事態。スマホがなくなることの不便さにもあらためて気づく出来事だったそう。
「コロナ禍でスマホの存在価値はいっそう高くなった気がします。スマホで写真を撮る以外にも、多くの支払いをスマホで済ませるようになったり、バーコードを読み取らせてポイントを増やしたり…。学校のお知らせもスマホ、家族やママ友の連絡先もスマホの中。もはやスマホがないと何もできません。ユニクロへ向かう道中は気が気じゃなかったです」
無事に「ユニクロ」に到着。店員さんが保管してくれていて、無事にスマホは戻ってきました。
「店に入り『白いスマホありませんでしたか?』と店員さんに聞いたのですが、『ん?白いスマホあったっけ?』というような曖昧な様子で、奥で他のスタッフの方と話していたんです。もうドキドキしました。その後、店員さんが『白いスマホ、どこにもなくて。この黄色いやつで合ってます?』と、私のスマホを出してくれたんです。無事にスマホが手元に戻ったものの、このとき初めて、自分のスマホが黄ばんでいたことに気づいて。 正直、恥ずかしかったですね(笑)」
黄ばんだスマホのオチから、リアルな子育ての日常がビシビシ伝わるこのエピソードに共感した子育て中のママたちも多かったようです。また、「忘れ物をやらかしてるのは私だけじゃないと思うと安心しました」など共感の声も。
実はhanemiさん、今回の「忘れ物」は初めてではなく、保育園に子どもだけ連れて行き荷物を忘れるとか、電車で移動する際に子どもと手をつなぐことに必死で網棚に荷物を忘れるなど、これまでも何度もあったそう。
「とはいえ、子育てしているとやっぱり子どものことに気を取られてしまい忘れ物をしないというのは難しいのも事実。結局、『大きな事件に巻き込まれたわけでもないし、子どもも無事だし、たいしたことではない!』と、自分に言い聞かせてますね」
子育て中は、てんやわんやな毎日で、ついつい「ああ、またやっちゃったー!」ということが多くなりがちですが、そんなときはこの漫画を見て、癒やされてはいかがでしょうか?
PROFILE hanemiさん
ハワイアンマッサージのセラピストとして働くかたわら、イラストレーターとしても活動中。SNSでは三人きょうだいに日々翻弄される母の日常を漫画で発信中。
取材・文/加藤文惠 画像提供/hanemi