JA全農広報部(@zennoh_food)が「牛乳飲もうぜ」という言葉とともに、Twitterに投稿した牛乳レシピ10選が話題に。気になる投稿について全農のTwitter担当者に伺いました。
全部試してみたくなる!ユニークなレシピの数々
── 10個あるレシピのなかでも8つ目にご紹介した「みそ汁に牛乳」は意外でした。これまで発想にまったくなかったレシピに驚きました。
担当者:牛乳×和食「乳和食」を提唱している料理研究家の小山浩子さんが、牛乳を料理に取り入れることで塩味を減らすことができるメニューとしてみそ汁を挙げていらして、それをヒントにしたメニューをご紹介しました。
── 改めて作り方を教えてください。
担当者:2杯分のレシピですが、通常、みそ大さじ2のところを、みそと牛乳をそれぞれ大さじ1ずつ使います。それ以外は普通で、具をだし汁300mlで煮たところにその分量のみそと牛乳を入れ、ひと煮立ちさせるだけです。みその量を減らせるため減塩でき、牛乳のうまみとコクのおかげでみその薄さは感じないんです。
── すぐにでも試してみたくなるレシピですね。ところでなぜ今回「牛乳飲もうぜ」の投稿を?
担当者:私たちは、酪農含めさまざまな生産者さんのための団体ですので、「牛乳の消費を伸ばしたい!」という思いで投稿しているのですが、特に最近は酪農家さんたちが苦労している背景があるのが理由のひとつです。
コロナの影響で乳製品の需要量が伸びていないことや、世界情勢などの理由で畜産動物のエサとなる穀物の価格が値上がりしていることが挙げられます。そのため少しでも皆さんに関心を持ってもらい消費に結びつけばいいなという思いです。
── 牛乳を使ったレシピがたくさんまとめてありますが、おすすめはありますか?
担当者:これからの季節、手軽に飲んでいただける飲み物のレシピがおすすめです。
コーヒー粉(30〜40g)をお茶パックに入れて牛乳500mlに浸し、ひと晩おいて飲む「牛乳出しコーヒー」や、サイダー×牛乳を1対1で作る「クリームソーダ」(お好みで3対1で作ればまろやかに)。牛乳200mlにヨーグルト200gと砂糖大さじ2を入れよく混ぜて作る「ラッシー」など、お子さんにも飲んでいただきやすいかと思います。
── 牛乳の飲み物アレンジはいろいろなものがありますね。
担当者:フォロワーさんからもいろいろな飲み方を教えていただきました。「オロナミンC」や「コーラ」で割るという方もいらっしゃいました。炭酸飲料と混ぜて飲むというのは案外、皆さんやっていらっしゃるんだなと知りました。
── 新たな牛乳の魅力を今回の投稿で知った方も多そうですね。
担当者:給食の飲み物としても選ばれるように、1杯の牛乳で不足しがちなカルシウムやたんぱく質が手軽に補えるという栄養面での利点もあります。
また、ひとえに牛乳と言っても種類もさまざまで、牛のエサや殺菌方法などでも味も変わるため、それぞれの牛乳の味わいの違いも魅力です。スーパーで牛乳を見かけたらぜひ今回の投稿を思い出して手に取ってもらえたらうれしいです。
── 全農さんに寄せられたコメントのなかには、普段牛乳を単体で飲むのは難しいというお子さんでも、牛乳アレンジの飲み物なら飲める!という子もいたそう。自分に合ったレシピを見つけて、牛乳を楽しみたいですね。
取材・文/加藤文惠 写真提供/JA全農広報部