“ナイスバディー”で、グラビア界のスターだったかとうれいこさん(54)。プロゴルファーの横尾要さん(50)と結婚後は、引退状態に。その間の米国での生活ぶりについて明かしてくれました。
バラエティ番組は難しい
── 今日(取材当日)は、バラエティ番組の収録だったそうですが、かとうさんの仕事のなかで得意や不得意はありますか?
かとうさん:バラエティが難しいですね。大勢の人たちが集まっているなかで、うまく話したり、アドリブをきかせたりすることは得意ではないので日々、反省ですね。
── その苦手意識はどう克服していますか?
かとうさん:最近はひとりの時間もできてきたので、趣味になったゴルフのメンタル力が活かせればと思っています。
夫はプロゴルファーなのに、私はゴルフには興味がなかったのですが、ママ友とのつき合いがきっかけで始めることになりました。
いろいろなコースがあり、気象条件やメンタルに左右されやすいところがおもしろいですね。
新婚旅行気分ではない
── プロである横尾さんに教えてもらうことはありますか?
かとうさん:シニアになってから時間の余裕ができたので、マナーから教えてもらうようになりました。
最近は娘(紗千さん・20)もゴルフに興味をもっているので「今日、アナタはノータッチ」だからと、娘に教えている姿は微笑ましいですね。
いつかは家族3人でラウンドを回りたいと思っていたので、それが実現できればと思います。
── 2001年に結婚してからは事実上、引退状態になりましたが、仕事への未練はありませんでしたか?
かとうさん:ちょうど夫がアメリカツアーに参戦するときで、帯同することにしていたので、それどころではありませんでしたね。毎週アメリカ中を移動していたので大変でした。
アメリカは広いので、空港からゴルフ場まで何時間も移動することもあり、新婚旅行気分ではない海外旅行ばかりをしている感覚でした。
小銭を用意してホテルの大きな…
── 現地で、かとうさんはどんなサポートをしていましたか?異国で大変ではなかったですか?
かとうさん:夫は洋食が好きでお酒は飲まなかったので、食事面でそこまで気をつかう必要はありませんでした。
ただツアー続きで洗濯物がたまりやすかったので、いつも小銭を用意してホテルの大きなコインランドリーでまとめて洗濯することが多かったですね。
夫も、タイガー・ウッズなどアメリカの並みいる強豪のなかでは“少年”のような存在で予選を通過することが精一杯のような状態が多く、過酷でしたね。
華やかにみえるプロゴルフツアーですが、陰では強靭な肉体と精神が必要だということがわかり、夫の仕事をよく知ることができました。
── 日本に戻るきっかけはありましたか?
かとうさん:当時はアリゾナに家を借りていたので、子どもができたら、そちらで育てようと考えていましたが、3・11の同時多発テロ(2001年)ですべてが変わりましたね。
その後、所持品検査などアメリカ国内の移動も難しくなったので、夫だけアメリカに残ることになりました。
お風呂から出るとヘトヘト
── 久しぶりの日本での生活はどうでしたか?
かとうさん:日本でひとり育児をすることになりましたが、久しぶりに日本のテレビを観たら、出演者の顔ぶれがすっかり変わっていました。
私のことなんて、みんな忘れているだろうと思いながら、子育てに専念しました。
やはり、夫が不在のなか、子どもとふたりでずっと家にいると煮詰まるというか、視野が狭くなります。私の両親が手伝ってくれなかったら、大変なことだったと思います。
娘が本当に小さいころは、たまにアメリカから帰ってくると、日に焼けたパパの顔をみて「何だ、この真っ黒な人は!」と言うようにワーワー泣いて、お風呂から出てきたときはふたりともヘトヘトだったこともありました。
もう少し大きくなったころは、たまに帰ってくると「パパ!パパ!」と言い寄る姿は、うらやましいなとも思いましたね。
PROFILE かとうれいこさん
1969年、埼玉県生まれ。短大卒業後、芸能界へ。1990年代前半はグラビアアイドル、歌手として活躍。ドラマ、映画、CMなど出演多数。2001年にプロゴルファーの横尾要さんと結婚。長女の紗千さんと3人暮らし。代表曲に『この愛のすべて』。ハーブティーソムリエとハンドケアセラピストの資格も。
取材・文/CHANTO WEB NEWS 写真提供/かとうれいこ