幸せな日々が続くと思っていた新婚生活。いざ始まってみると家事分担、家族計画、上辺の会話で喧嘩もできない──分かり合えないことだらけ。私だって働いてキャリアを積みたいのに…このまま彼の人生の一部で終わっていいの?
悩んだ末に家を出ることを決意したみちこ。着々とその準備を進め、とうとう別居を切り出しました。夫のたつやはそれをすんなり受け入れ、1年間という期限つきでの別居生活がスタートしたのでした。
ひとりで暮らしたい。夫婦ってなに?そんな悩みに共感できる、作者が実際に経験したやりなおし夫婦の軌跡を綴ります。
第21話 「ここは私の家じゃない」別居前に感じていた違和感
別居生活を満喫しているみちこ。夫のたつやと住んでいた部屋にはお気に入りは何ひとつなく、ただ住むだけの「他人の家」のようだったことを思い出します。「温かい家庭をつくりたかったのに」と涙を流すみちこでしたが、その涙は別居したことへの後悔ではなく、自分の気持ちを押し込め続けたことへの後悔だったのかもしれません。
作/ふるり