料理はできるけど、味の引き出しはない

── ベッドメイクはないかもしれませんが、今後、料理人役の機会は多そうです。

 

濱津さん:そうは言っても、居酒屋や漫画喫茶の厨房ですから、包丁やフライパンくらいです(笑)。プロの職人さんにくらべたら、全然、手も足も出ないですけど…。まあ「人並みには、使えますよ」ってくらいは。

 

── 華麗にキャベツのせん切りを、ノールックで決められるとかは?

 

濱津さん:それはできます!

 

── おお!それはすごいです。自炊もされるそうですが、得意料理は?

 

濱津さん:料理は得意じゃないです。

 

── え!?

 

濱津さん:バイト先にはメニューやマニュアルがあって、その通りに作るのはできます。でも「冷蔵庫にあるもので、適当に作って」は、全然できません。なにか作るときはレシピを調べて、その通りに作るので。

 

料理人の方や料理が得意な人って、そういうのなしに「あれとこれを組み合わせて」みたいな感じで、できちゃうじゃないですか。でも自分にはまったく、そういう計算能力とか、味の引き出しがないんで(笑)。

 

── なるほど…(笑)。では、よく作る料理は?

 

濱津さん:じつは今、歯の矯正をしているので、ここ数年は鍋とか、カレーとか、「とにかく柔らかく煮込んで、食べる」ってことしか、自炊ではやっていないんですよね。

 

俳優の濱津隆之さん
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歯列矯正を始めて3年半「ようやく終わりが見えてきて」

── 歯の矯正は、かなり苦労しているそうですね?

 

濱津さん:金具を今、全部の歯の裏側につけている状態なんですけど、もう3年半くらい。ずっと矯正器具をつけていて、ようやく終わりが見えてきたところです。

 

── セリフを言うときなど、しゃべりにくいですよね?

 

濱津さん:かなりしゃべりにくいです。でも、もう思い出せないですね…ついてなかった頃の感覚が。だけど最初は慣れなくて舌を噛むし、口のなかに異物が入ってきたせいなのか、口内炎がたくさんできました。

 

しかも、ちょうどそのころに『絶メシロード』のSeason1が決まったんですよ。矯正を始めた直後に(笑)。

 

── そんな口のなかが大変なタイミングに、食べまくるドラマの主演は、相当難しいですよね?

 

濱津さん:だから器具をつけ始めて1か月くらいで、「一回、矯正を休ませてください」と先生にお願いし、いったんストップして撮影に入りました。今は全然そのままでも違和感なく食べられますし、大丈夫ですけど、最初は無理でしたね。

 

── もう違和感はないといっても、食べにくいものもありますよね。矯正が終わったら食べたいものはありますか?

 

濱津さん:柿ピーを食べたいですね。柿の種は今も食べられないことはないんですけど、両方を食べるとなると、かなり気をつけないとダメで…。

 

柿ピーをセットで食べつつ、ビールいきたいです(笑)。

 

PROFILE   濱津隆之さん

1981年埼玉県出身。俳優。2018年公開の『カメラを止めるな!』主演でブレイク。地上波連続ドラマ初主演『絶メシロード』(テレビ東京)がシリーズ化されるなど、多くの映画・ドラマで活躍している。

 

取材・文/鍬田美穂 撮影/二瓶彩