家庭内での夫・IZAMさん(50)に、不満があったという元グラビア女王の吉岡美穂さん(43)。コロナ禍での「変化」には感心しましたが、中3の長男、中2の長女、小6の次男の進路については、最初から“トラブル”にはならなかったそうです。(全3回中の2回)
子どもたちが眠れなくなることも
── 特に3人目のお子さんが産まれてから、家事に育児に苦労していたようですが、IZAMさんの協力はなかったのですか?
吉岡さん:実はそうでもありません。料理は得意なので、スーパーで魚を選んで、魚料理を作ってくれることもありました。
自分で自分のスケジュールを管理できたので、朝の幼稚園の送りはしてくれましたし、夜の寝かしつけのときの読み聞かせもやってくれました。
ただ職業柄、すごく感情移入する読み方をするので、子どもたちが眠れなくなることもありましたが(笑)。
「何だ、できるじゃん!」
── コロナ禍になってからは、そういう生活ぶりも変わったのではないですか?
吉岡さん:ガラリと変わりました。コロナより前は夕食を家族5人でとることはほとんどなく、それが日常でした。でも、コロナでパパの仕事がいくつもキャンセルになり、家にいることが多くなりました。
夕食や子どものお弁当も作ってくれるようになり、ゴミ出しもしてくれて、「何だ!!できるじゃん」と。
子どもの抱っこや買い物は力仕事なので、育児は男性のほうが向いている部分があると思います。だから、これから結婚する若い人たちへのアドバイスとしては、お互いによく話し合って、役割分担をすることが大切ですね。
ただ、パパの家事は「おいしい!」と反応がある料理のような結果が見えるものが好きですね。キッチンの油汚れを拭くとか、掃除や片づけのような地味な雑務はやりたがりません。
だから、息子には料理を手伝ってもらい、食べ終わった後は、お皿を下げて水につけるまではするようにと教えています。
朝から『半沢直樹』を
── コロナで仕事が減少したのは、IZAMさんや家族にとっては大変なことではありませんでしたか?
吉岡さん:パパの仕事は集客ができないので、舞台もライブもできず、家でNetflixの韓流ドラマやテレビドラマばかりみていましたね。朝からテンションが高い『半沢直樹』をみているのには、ゲンナリして禁止にしました(笑)。
コロナになっても、そんな思い悩まないパパの楽観的なところが、腹立たしくもあり頼もしいところですね。
中学受験は回避したかった
── お子さんたちが小さいころは、どう育ててきましたか?
吉岡さん:とにかく毎日、規則正しい生活を送るように意識していました。だから旅行先で、夜更かしするのも気になるくらいでした。
子どもたちの学校や教育については、パパとの意見の食い違いはなかったですね(笑)。
幼稚園はいくつか入園試験を受けて家から近いところを選び、保護者会などの行事にはパパにも来てもらい、園からのお便りは共有するようにしていました。
小学校は2人は私立で、1人は国立に進学しました。東京では中学受験が盛んですが、私たちは経験がなくサポートが難しいと思ったので、小学校を受験して中学受験は回避しました。
好きなことに集中してほしい
── お子さんたちはこれからどう育ってほしいですか?
吉岡さん:とにかく健康で機嫌よく過ごしてもらいたいです。自分が得意なこと、できることに集中してもらいたいです。
子どもにはどうしても不得意なことに目がいきがちで、何でもまんべんなくできなくてはいけないという考えが一般的です。
でも、私は好きなことを続けて、それを伸ばしていって楽しく過ごしてもらいたいと思います。
PROFILE 吉岡美穂さん
1980年、大阪府生まれ。キャンペーンガールを経て、「癒し系」のグラビアアイドルとして活躍。CMやバラエティ、ドラマ、映画にも出演。2006年にIZAMさんと結婚して、3児のママ。
取材・文・写真/CHANTO WEB NEWS 写真提供/吉岡美穂、IZAM