かつては週刊誌などのグラビアページを席捲していた吉岡美穂さん(43)。ロックバンド「SHAZNA」のIZAMさん(50)と結婚してからは、3人の子どもとの生活が中心になりました。個性が強そうな夫との間で生じた家事や育児を巡る“対立”はどう解消してきたのでしょうか。(全3回中の1回)
結婚してからが大変
── 2006に結婚して3人のお子さんをもうけましたが、振り返っていかがですか?
吉岡さん:20年前は今のような生活をしているとは想像していませんでした。グラビア時代も忙しかったですが、結婚してからのほうが大変な気もします。
── 現在は長男が15歳、長女が14歳、次男が12歳まで成長しましたね。
吉岡さん:結婚してからのイメージとして、子どもは3人欲しいと思っていました。
27歳で長男を出産しましたが、つわりがかなりひどい状態でした。この子が成長して、幼稚園の送迎などをするようになれば余裕がなくなり、これ以上は産まなくなるなと思いました。
だから、早めがいいと長女は年子になりました。次男はその1年半後で、予想以上に大変でしたね。
仕事は続けたかったが…
── 育児と仕事との両立はどうしていましたか?
吉岡さん:自分の時間は欲しいですし、外からの刺激も受けたいので仕事は続けたかったのですが、かなり難しくなりました。
3人目が産まれた後も週に1本のレギュラー番組は続けていましたが、まとめて預かってくれる人はなかなかおらず、私の実家は大阪で両親に頼ることもできませんでした。
ただ、小さい子どもと向き合えるのは限られた時間ですし、むしろ集中して子育てを楽しむことにしました。仕事は単発で続けながら、宣言したわけではないですが、ほぼ育児に専念していましたね。
「こんなの食べられないよ」
── IZAMさんは育児には参加しなかったのですか?
吉岡さん:パパは舞台や劇団を立ち上げて、スポンサー探しや会場のブッキングからほぼすべてをやっていたので、家にはほとんどいませんでした。
朝食は家でとるのですが、朝からカレーや餃子などガッツリ派で(笑)。
ある日、私が3人の世話をしながら餃子を焼いたら焦がしてしまい「こんなの食べられないよ」と言われたときは悲しかったですね。
── IZAMさんは昭和生まれですが、昭和の男みたいですね(笑)。
吉岡さん:タタタタッと3年間で3人の子どもができたので、パパも父親としての準備ができていなかったのかもしれません。2人目までは大丈夫でしたが、3人目からはきつかったですね。腕は2本しかないので。
私が子どもをあやしながら朝食を作っている横で、パパは紅茶を飲みながらパソコンを打っていて、何でこんなにひとり優雅なんだろうとは思いました(笑)。
そんなときに子どもがお漏らしすると、臭いで状況は明らかにわかるのに、スーっとどこかに行ってしまうようなこともあったんですよ!
“鬼嫁”として紹介されるので
── ケンカになることはありませんでしたか?
吉岡さん:最初はお互いに感情をそのままぶつけていましたが、それでは何も解決しないことがわかりました。怒ったり叱ったりすると、逆にテレビで「怖い」と“鬼嫁エピソード”として告白されるのもイヤでしたから(笑)。
そもそも私はケンカ慣れしていませんでした。6歳年上の姉がいますが、ほとんどケンカをしたことがありませんでした。
パパには年子の妹さんがいるのですが、ケンカばかりしてきたそうで、作戦が必要だなと思いました。
不満や困りごとはメールで
── どう気持ちを伝えたり、解決に導いたりしましたか?
吉岡さん:不満や困りごとがあるときは、メールで送るようにしました。
文字にすると冷静になれますし、見返すこともできます。言葉を選ぶことができて、汚い言葉も使わず、お互いに顔を見合わせることもありません。
向こうもメールで返信してくるので、冷静に対処することができます。
今でもケンカになりそうなときは、スーっとその場を離れて冷静になるようにしています(笑)。
PROFILE 吉岡美穂さん
1980年、大阪府生まれ。キャンペーンガールを経て、「癒し系」のグラビアアイドルとして活躍。CMやバラエティ、ドラマ、映画にも出演。2006年にIZAMさんと結婚して、3児のママ。
取材・文・写真/CHANTO WEB NEWS 写真提供/吉岡美穂、IZAM