「夫のほうが圧倒的に料理が上手いです」と笑う、テレビ東京アナウンサーの狩野恵里さん。2016年にレーシングドライバーの山本尚貴選手と結婚し、それぞれのSNSからは関係性や仲の良さが垣間見えます。レーサーの妻としてどんなことを心がけているのか、お話を聞きました(全4回中の3回)。
仕事を忘れて楽しめる場をつくる
── ご主人である山本選手は「スーパーフォーミュラ」や「SUPER GT」といった、日本最高峰の自動車レースで活躍されています。昨年はファン投票による『J SPORTSベストパフォーマンス賞』をTEAM KUNIMITSUのチームメイト・牧野任祐選手とともに受賞するなど、人気と実力を兼ね備えた日本トップクラスの選手のひとりです。
狩野さん:ありがとうございます。どちらかというと、夫はすごく泥臭く頑張る人かな、と思います。
妻の私が言うのは気恥ずかしいですが、応援したくなる人といいますか。常に全力で、ずっとまっすぐ、がむしゃらに、愚直に努力する人。私からすれば、「もっと肩の力を抜いてもいいのでは〜?」と言いたくなるところもありますが。
── レーサーの妻として心がけていることや、特に気をつけていることはありますか?
狩野さん:まったくないです(笑)。たぶん私は、どんな職業の人の妻になっても、「献身的に支えよう」みたいなタイプにはならなかったのではないかと思います。
アスリートの妻なので、もちろん理想としては、「野菜中心で、タンパク質が多い鶏むね肉を使った料理を提供するため、フードマイスターの資格を取りました!」とか、本当は言いたいですよ(笑)。仮に取ったらきっと、喜んでもくれるでしょうけど。でも夫は別に、私にそんなことは求めてなさそうだな…と。
それよりも、「自宅ではいかに仕事を忘れさせられるか」や「もう仕事は忘れて、楽しもう!」という場所をつくること。意識しているというより、私にできるのはそれくらいですね。