留学がきっかけで日本食の素晴らしさに目覚めた
── 帰国後は、日本料理の専門学校に通い、調理師免許も取得されています。
水野さん:海外の食生活を経験し、あらためて日本食の素晴らしさを知りました。それは、毎日の排泄状態からにもあらわれていました。日本食をもっと深く知りたい、きちんと学びたいと思い、服部栄養専門学校に通って調理師免許を取ったんです。
── 水野さんの人生の節目には、いつも「学び」と「チャレンジ」がありますね。
水野さん:根っこにあるのは、自分の人生をどうしていきたいか、主体的に考えること。人生の舵取りは、人任せではいけないと思うんです。
新しい挑戦で得られるのは、知識や経験だけではありません。利害関係を伴わない人間関係もそのひとつ。私自身、留学や専門学校、さらに大学やボランティアなど、新しい場所に飛び込むたびに、素敵なつながりがたくさんできて。今、それが自分を支える宝物になっています。
PROFILE 水野真紀さん
1970年生まれ、東京都出身。1987年「東宝シンデレラ」オーディションで審査員特別賞を受賞。NHK朝の連続テレビ小説「凛凛と」で芸能界デビュー。初代「きれいなおねえさん」として、松下電器(現パナソニック電工)のCMに起用され、大ブレーク。以降、ドラマやCMなどで活躍中。48歳で聖心女子大学文学部教育学科に入学し、50歳で幼稚園教諭一種免許を取得。52歳には保育士試験にも合格。
取材・文/西尾英子 写真提供/水野真紀