『こち亀』の舞台では麗子役だった細川直美さん(1999年)
『こち亀』の舞台では麗子役だった細川さん(1999年)

35年前に、ひょんなことから応募した「国民的美少女コンテスト」で人生が一変した細川直美さん(48)。デビュー当初は、戸惑いや迷いがあったそうですが、それをどう乗り越えたのか。当時から変わらない若々しさの「秘訣」についても聞きました。(全3回中の3回)

賞金がいちばん高かったので…

── 改めて、芸能界デビューのきっかけを教えていただけますか?

 

細川さん:中学2年生のとき、お友達4、5人と「3年生になったら受験勉強をしなければいけないから、今のうちに思い出づくりをしよう」という話が出て、「国民的美少女コンテスト」に応募することになりました。

 

「美少女コンテスト」がそのときに開催しているコンテストのなかで、賞金がいちばん高かったんです(笑)。

 

本当に軽い気持ちだったので、グランプリを受賞したときは正直戸惑いました。そこから自分の人生が、あれよあれよという間に変わってしまって…。

 

── そのころ、歌やお芝居に興味はあったんですか?

 

細川さん:なかったです。まず大人のなかに入るということが、それまでの生活ではなかったことですし、自分にたくさんの方が関わってくださることにすごく躊躇(ちゅうちょ)しました。

 

今の子たちはSNSで情報を得ることが多いのでコミュニケーション能力も高いと思うんですけど、そういうものがまったくなかった時代ですから。どう大人と関わって、どう自分がそこにいたらいいのかすらわからない。

 

ただ「これをやってください」と言われたことに対して、精一杯応えるしかない毎日を送っていましたね。