「ごはんと旅は人をつなぐ。」をテーマに、おいしいごはんや素敵な旅を通じて、人と人を繋ぐ。そんな活動をしている料理家・ダーダこと山田英季さんによる、連載エッセイ。山田さんが「とにかく、今これが食べたい気分」な美味しいレシピを、作っているときの熱量も一緒にお届けします。
#27 カラダの中からポッカポカ、韓国風の水炊き「タッカンマリ」
外に出ると思わず、風に触れる部分を少しでもなくそうと、亀のように手や首を引っ込めてしまいます。
みなさまは、風邪などひかずに過ごせていますでしょうか?
さて、そんな寒い日に救いの手を差し伸べます。今回は、カラダのなかからポッカポカ、韓国風の水炊き「タッカンマリ」を作ります。
まずは、材料を切ります。鶏もも肉は食べやすい大きさに切ります。玉ねぎはくし切りに、じゃがいもは皮をむいて1㎝幅に切ります。にんにく、しょうがは薄切りにします。
材料にはないですが、鍋なので、豆腐や白菜、きのこなどを入れてもOKです。
準備ができたら、鍋に水、にんにく、しょうが、塩、黒こしょう、鶏もも肉、手羽先、玉ねぎを入れて蓋をし、中火で30分煮込みます。
途中で出てくるアクはとりましょう。
蓋を開けていると白濁したスープの鶏肉の香りが食欲をそそりますが、グッと我慢してじゃがいもを加え、さらに10分煮込みます。
取り皿にポン酢、からし、粉唐辛子をお好みで混ぜ、できあがったタッカンマリをつけて食べます。味変したいときは、つけだれにごま油やキムチを加えるのもおすすめです。
〆をするならスープにうどんを入れて沸かし、溶き卵を加えて、塩こしょうで味をつけるのがおすすめです。
食べ始めると口のなかでホロホロと崩れる鶏肉、甘みを帯びた玉ねぎ、すべてのうまみを吸って、ホクホクのじゃがいもが、カラダをポカポカと温めていきます。
ぜひ、皆さまもタッカンマリでポカポカの時間をお過ごしください。
1月の台所三箇条
- 寒い日には、タッカンマリ
- 鍋の味変は、キムチとごま油
- カラダを中から温めよう