ウーマンラッシュアワーの中川パラダイスさん(41)と結婚してちょうど10年が過ぎた和代さん(34)。小4の長男(10)を含めて家族3人の生活ぶりを紹介するブログも好評ですが、夫の収入の激減で家庭内の“パワーバランス”も変わってきたようです。
「オレの月収を超えてみろ!」
── パラダイスさんと結婚後は、ネイリストを始めたんですよね?
和代さん:そうです。私は栄養士のほかに美容にも関心があり、ネイルも興味がありました。
子育てが落ち着いた後、転職するなら今だと思い、学校に通いネイリストの資格を取りました。
マンツーマンで1~2時間お客さまに向き合う仕事はやりがいがあります。週に4回、朝の9時半から17時半まで働いています。
── 最近のパラダイスさんの月収は3万5000円のときもあるそうですが、和代さんはそれ以上ですよね?
和代さん:そうです。前に「文句があるなら、オレの月収を超えてから」と言われたことをずっと根に持っていました。
なので、夫の月収を超えたときにワーっと言ったら「何でそんなことを覚えているんや」とタジタジしでした(笑)。
ほかの芸人さんの奥さんに話を聞いても、芸人さんたちはそんなことを言う傾向があるみたいですね。
芸人の妻もかなり変わっている
── 芸人さんの妻たちの共通点や持つべき資質はありますか?
和代さん:みなさんと話していてよく話題になるのが、私たち妻も変わっているということです。
普通の思考の女性だったら、芸人と結婚して生活を続けていけると思う人はいないですよね?
── 和代さんがご自身で変わっていると思うところはどこですか?
和代さん:慎重な性格である一方、“おもしろみ”を重視してしまうことかもしれません。
当時、長年付き合っていた男性かパラダイスかを選ぶ期間があったのですが、パラダイスを選んでしまいましたから(笑)。
── 夫婦喧嘩の原因になることは何かあります?
和代さん:もうあきらめているので、気にしていませんが(笑)、女性関係とギャンブルには悩まされましたね。
だから一時期、夫にGPSをつけていた話は本当です。女性だけではなく、ウソついてパチンコに行くこともありました。
夫が女性とLINEで会う約束をしたときに、同期していたタブレットのLINEから私がやり取りしたというホラーなこともありましたね。
本当に気持ちの悪いオジサンだな
── 真剣に離婚を考えたことはありますか?
和代さん:テレビのドッキリ番組で、夫が女性を口説くシーンを私がモニター越しにみるという企画がありました。
このときは生々しくて、本当に気持ちの悪いオジサンだなと思い、大きな壁ができてしまったことはあります(笑)。
さらに、パラダイスは人への興味がありません。付き合いで飲みに行きますが、誰だったか覚えていないんですよ。
その場では調子を合わせているのかもしれませんが、怖くないですか?家でも干渉してこないので、人にはあまり関心がないのだと思います。
離婚を避けたいのは、子どものためです。子どもはパパが大好きなので、私が期待せずあきらめていれば、家庭の平和は保たれるかなと(笑)。
「お笑い芸人は簡単ではない」
── 夫婦間はいろいろとあるようですが(笑)、ご長男はどんなお子さんに育ちましたか?
和代さん:りんたろうは、パパ大好きっ子で、お笑いも大好きでYouTubeをみたりマネをしたりしています。
でも、パラダイスは「簡単にお笑い芸人にはなれん」とコンコンと諭すようなこともありました。
芸人の大変さを身に染みて知っているからだと思います。
この1年の間に、息子に反抗期の始まりのようなことが起こりました。
友だち付き合いなど私ひとりの考えでは解決できないことを、「男同士」の話し合いでアドバイスをしてくれましたね。
私は夫に愛情はありませんが(笑)、息子の父親として成り立っているところはあるので、期待さえしなければいいのかなと。
── いいパパではあるんですね。父親の職業柄、子育てで気をつけていたことはありますか?
和代さん:夫の仕事をバカにしたり、けなしたりしないようにはしてきました。
むしろ、すごい賞(「NHK上方漫才コンテスト」「THE MANZAI 2013」優勝)を獲得した人なんだよと教えてきました。
やはり母親が父親をディスるようなことは、子どもにいい影響を与えないと思いますので。
── パラダイスさんと結婚してよかったことは?
和代さん:ちょっと待ってください。すぐに出てこないんで…(笑)。
やはり、パラダイスがずっと好きだった漫才で賞を獲得したのを、近くでみられたことですかね。
すごい喜びようで、長年の苦労が報われたのだなと思いました。
PROFILE 中川和代さん
1988年、大阪府生まれ。栄養士などをへて2012年にウーマンラッシュアワーの中川パラダイスさんと結婚。現在はネイリストをしながら、長男の育児に奮闘中。
取材・文・写真/CHANTO WEB NEWS 写真提供/中川和代