「あなたは存在しているだけで価値がある」

── AOさんとKANさんは、いかがですか?

 

AO(アオ)さん:僕のダンスの師匠は、ダンサーで振付師の菅原小春さんです。ダンスでも生き方の面でもすごく尊敬していて。僕が「プロとしてやっていけるのかな」と悩んだときも、そばにいてくださったんです。

 

菅原さんの答えはいつもシンプルで、手紙をくださったときも「やるならやる」ってひと言、大きく書かれてただけで(笑)。最初、意味が分からなかったんですけど。

 

でも、「Just do it」というか「迷っていないで、やったらできるからやんなよ」みたいなことだと思うんです。その言葉が僕の心にグサッと刺さって、「じゃあやろう!」って心が決まって。

 

あのときの気持ちは今でも覚えているし、迷ったり、急に自信がなくなっちゃったりしたときも、支えてくれる言葉です。

 

最近も、小春さんから「あなたは存在しているだけで価値がある」と言われました。ステージに立っているだけで価値があって、意味があるって。


KAN(カン)さん:最強じゃない?それ。

 

AOさん:最強だよね。だから、「自信ないかも」ってなったときに「僕は僕らしくいるだけでいいんだなあ」って。

 

KANさん:僕は、仲間というか、同年代の友達と話したり夢を語ったりするのが好きなんです。シンガーソングライターの瑛人くんとか。

 

僕はダンスをずっとやってきたけど、アーティストの方とか、違うところで頑張っている同世代の子たちと、自分たちが頑張っている話とかをする時間がけっこう大事で。明日、次に向かって生きるエネルギーを養っている気がします。(ここでAOさんがKANさんに耳打ち)

 

KANさん:(急に改まった様子で)…尊敬する人は、お母さんですね。

 

──(爆笑)。