女性は子どもを産んだら、仕事を辞めて子育てに専念するのが当たり前?

 

働く女性が少なかった時代「ワーキングマザー」として生きた鈴。彼女の生き方は、育児と仕事の両立に悩む私たちの心を励ましてくれます。保育園全滅で職場復帰を断念した女性が、祖母の生き様に触れて、自分の生き方を見つめ直していくストーリー。作者・芸子さんが、実の祖母を描いた作品です。

 

父親と末の妹を亡くした悲しみに暮れる暇もなく、終戦を迎えた鈴たち。鈴の兄・武は一家で洋品店を開くことを思い立ち、大繁盛させます。

 

しかし、事情を知らない人たちにとって一家の大成功はねたましく、噂話の標的にされてしまうのでした。

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「ねぇ!!お母さんなんで!?」悪意に対する母親の行動が理解できない

悪意ある言葉を向けられて激昂する鈴。対する母親は「ぜひお店にいらしてください」と笑顔で応対します。その後の表情はどこか清々しくもありました。母親が未来に見ている景色や覚悟を鈴が真に理解するのは、まだずっと先のことです。


作/芸子