SEKAI NO OWARIの「Habit」は大きな話題を呼び、振付を担当したパワーパフボーイズは一躍広く知られる存在になりました。TikTokの総再生回数は25億回超え。あの振付はどんなふうに生まれたのでしょうか。SEKAI NO OWARIとのエピソードもあわせてお聞きしました(全4回中の3回)。

 

パワーパフボーズのKANさん(左)、AOさん(中央)、naotoさん(右)。3人も出演したSEKAI NO OWARI DOME TOUR 2022「Du Gara Di Du」のシャツを着て

選ばれて、めちゃくちゃ嬉しかった

──「Habit」の振付はどんな経緯で手がけられたんですか?

 

naotoさん:SEKAI NO OWARIのみなさんとは「Habit」のお仕事が初対面だったんですが、僕らにとって忘れられない仕事になりました。

 

振付師を決めるコンペティションがあったんですが、こちらから送ったビデオを見て振付を選んで審査していただくというもので。僕たち以外にも何組か振付師の方々がエントリーしていて、そのなかから選んでいただきました。

 

── 選ばれたときはどんなお気持ちでしたか?

 

KANさん:そのときのリアクション、再現しますね。いっせーのーせ!(naotoさんは大きく口を開けてびっくり。AOさんは口に手をあててびっくり。KANさんは目を大きく見開いてびっくり、のリアクション)

 

naotoさん:コンペは2021年の年末でした。他のアーティストの振付をさせてもらっていたこともあって、慌ただしいなかでのコンペだったのですが、「ぜひ挑戦しよう」と参加させていただいたんです。

 

本当にバタバタのなかでしたが、僕たち自身はベストを尽くせたと思います。選ばれるかどうかっていうところは本当に未知数だったので、選ばれたとわかったときはめちゃくちゃ嬉しかったですね、やっぱり。

 

パワーパフボーイズ
「Habit」で実際に着た衣装を身につけて。左からKANさん、AOさん、naotoさん

── まず「Habit」の曲があって、それに振付したものが審査されたのですか?

 

naotoさん:コンペでは、サビの部分の振付を審査してもらいました。でも、最終形は僕たちが当初提案したものとはだいぶ変わっていますね。僕たちが振付をやるって決まってから、池田 大(いけだ・だい)監督や制作の方と何度もキャッチボールして決まっていきました。