年末年始、高速道路の渋滞に巻き込まれて疲れてしまうケースもあるのではないでしょうか。渋滞時はどの車線を走るのが良いのでしょう。また年始の渋滞はいつ多く発生するのでしょうか。東日本高速道路株式会社(NEXCO東日本)の関東渋滞予報士、石垣博将さんに教えていただきました。
渋滞は追越車線から発生する
── 年末年始、渋滞がよく発生します。そもそも、渋滞はどうやって起こるのでしょう。
石垣さん:
渋滞は追越車線、右側から発生することが多いんです。
── 追越車線から渋滞は起こるんですか?
石垣さん:
そうなんです。混雑時の運転者のお気持ちとして、「速く走りたいな」と思ってしまい、ついつい追越車線に車が集まってしまうんですね、そこで、渋滞が起きてしまうんです。
具体的には、特に下り坂だったところから、上り坂に転じる場所は渋滞が起きやすい。上り坂になり、無意識に車の速度が落ちます。最初の車はわずかな速度低下かもしれませんが、後続車がブレーキを踏んでいく。結果、追越車線に速く走りたい車が集まってしまい、そこで渋滞が発生するんです。
わずかな勾配の上り坂などは速度低下に気をつけて渋滞を防いでもらいたいですね。渋滞の先頭になりやすい場所には、注意喚起の標識を置いているので、標識を見かけたら注意してください。
必要なとき以外は追越車線に行かず、通常通り、左車線を走行していていただいて良いのですが、上り坂になったとき、速度低下しないよう注意してください。