気になる「専業主婦の生きづらさ」
── 奥山さんは美容に興味がないとのことですが、そういえば昔から黒髪で短めのイメージがありますね?
奥山さん:そうなんです。夫(稲葉功次郎さん・55)はヘアメークアップアーティストなので、デパートへ化粧品を買いに行くときにつき合うこともありますが、私は入口で待っています。
まわりで待っているのは、彼女の化粧品を買いにつき合わされている彼氏ばかりです(笑)。
頭は丸坊主でもいいと思っているので、尼さん役の依頼が来れば、すぐに丸めると思います。
── デビューして30年を振り返り、ママとして働きやすい環境になってきたと思いますか?
奥山さん:そう思います。ただ最近は、母親が仕事をすることが当たり前になり、いわゆる専業主婦の生きづらさも気になっています。
自分でお金を稼がないのに、子どもをシッターや幼稚園に預けることへ抵抗や批判があるようです。
でも、常に子どもと一緒にいることが母親の役割ではなく、ひとりになる時間も大切です。
離れてこそ愛情を感じたり深まったりすることもあるので、働いていようがいまいが、子どもとの距離感は大切だし、何よりお母さん自身が笑顔であってほしいと思います。
── 奥山さんのお宅では、夫との役割分担はどうなっていますか?
奥山さん:家事と育児は9割くらいが私になっているのでときどき、爆発することがあります(笑)。
でも、いつも試行錯誤でアップデートしていくしかないと思います。
つまり、不満をためすぎずに、日ごろから話し合い、どうするべきか更新していくということです。