80歳で引退して85歳には…

── 40代もわずかですが、50代をどう過ごすか、イメージはありますか?

 

奥山さん:仕事はずっと“需要型”で続けていきたいです。今まで、何かをやりたいとか、こういう風になりたいとあまり考えたことはありません。

 

自分にできそうだから、そういう仕事の依頼があったんだと思ってきました。

 

自分には無理ではと思う仕事もありましたが、相手はできると思い、頼んでくれているはずです。

 

なので、いただいたお仕事をひとつひとつ、そのときの私の全力で、できる限りのことをし続けていきたいです。

 

生涯現役を貫き、80歳で引退して余生を過ごし、85歳で死のうと思っています(笑)。

 

夫とは、前世では双子だったのではと思うほどの仲で、お互いに依存していないので、そのころはいてもいなくてもいいです。

 

美良生はダウン症なので、ひとの手を借りなくては生活できないかもしれませんが、息子たちは学校を卒業したら職に就いて、すぐに独立してほしいですね。

 

男たるもの自活してその苦労を知らないと、やがて結婚することがあれば相手に迷惑がかかることを私は身をもって知っていますから!

 

PROFILE 奥山佳恵さん

おくやま・よしえ。1974年、東京都生まれ。‘92年『喜多郎の十五少女漂流記』でデビュー後は、ドラマやバラエティーなど出演多数。’01年に結婚。2児の母。著書に『眠れぬ森の育児』『生きてるだけで100点満点!』など。

取材・文/CHANTO WEB NEWS 写真提供/奥山佳恵