「うたばん」をきっかけに方向性がわかった
── 保田さんが転機になったお仕事とかありましたか?
保田さん:
「うたばん」に呼ばれるようになって、2年半くらいですかね。初めは、やっぱり話を振ってもらっても、どう返したらいいのかわからなかったんですけど。
当時、メンバーが卒業していくタイミングで、グループの色が変わっていったんです。そのときは、私はプッチモニというグループもやっていて、メンバーの市井紗耶香が抜けたタイミングで、貴さん(石橋貴明)と中居さんが急にイジってくれて。
── 事前打ち合わせなしで、突然ですか?
保田さん:
そう、急に(笑)。具体的なやりとりは曖昧ですけど、確か「お前はどんなことをやりたいんだ?」みたいな質問で、「今までにないアーティストになりたい」って答えたら、何かツッコミを入れられたような。私も、ここは喋るチャンスだ!って頑張って。
そんな流れで、私のありのままの回答に、結構キツめのイジりをしていただいて、自分的には手応えがあったのを覚えています。
── 周りの反応はいかがでしたか?
保田さん:
やっと今日は喋れた。少しは爪痕残せたかなって思って楽屋に戻ったんですけど。そしたら、いつもスパルタなマネージャーが飛んできて「大丈夫だった?傷ついてない?」ってすごく心配してくれて。
私的には、「これ、心配されるんだ?」って思いながら、「全然です」って答えたのは覚えています。
確かに、当時と今では、イジりに対する認識が違うのかもしれないです。でも、あのときおふたりが絡んでくれたことは大きかったですね。自分はこうしておけばいいんだって、自分のやり方とか、方向性がわかった気がするし。
それに、自分が変わるとメンバーとの関わり方も変わっていったような気がします。コミュニケーションも取りやすくなって、とても楽しくなってきましたね。