BTSが大ヒット、韓国映画がアカデミー賞を受賞するなど、「韓流」は世界的なものになっています。日本では『冬のソナタ』から始まったブームですが、最近はアイドルグループが人気となり、ファン層も若年化。中学生のときに、“ヨン様”に出会ったラジオDJ(32)が、ママたちもハマる韓国の次世代スターたちを紹介します。
書店も韓流雑誌もなかったので…
── K-POPを中心としたイベントやラジオで活躍中ですが、韓流に触れるきっかけは?
namiさん:
中学生のときに、当時ブームになった『冬のソナタ』や『美しき日々』を母と一緒にみて、ハマってしまいました。
ペ・ヨンジュンさんの柔らかさと大人のオーラ、チェ・ジウさんの涙の美しさ、話数が長いのに飽きさせないストーリー展開などにすっかり夢中に。
当時、住んでいた兵庫の実家は田舎で、近所に書店もなく。韓流雑誌も今ほどなかったので、家に飾りたくてもポスターが手に入りませんでした。
そこで、美術の版画の授業で、チェ・ジウさんを彫ったら先生に珍しがられて、その後、ヨン様の版画も彫り、しばらく家に飾っていました。
同級生も家族も最初は、「誰?これ?」という反応でしたね(笑)。
高校生のころはハマらなかった
── その後は、チャン・ドンゴンさんやイ・ビョンホンさんも人気になりましたが、追いかけましたか?
namiさん:
実はそうでもなかったです(笑)。SE7EN(セブン)さんやリュ・シオンさんのCDは借りて聞いていましたが、高校生のころに人気になった「東方神紀」にはなぜかハマりませんでした。
でも大学生になり、バンドを組んでいたときに先輩から「CNBLUE」(シーエヌブルー)という韓国の3人組のロックバンドを教えてもらい、また韓流にハマってしまいました。
リーダーのジョン・ヨンファさんは、ドラマ『美男〈イケメン〉ですね』にも出演していて夢中になり、CDやグッズも買い漁りました。
── 仕事に伴い接する機会も多いと思いますが、個人的にいちばん好きなアーティストは?
namiさん:
その『美男〈イケメン〉ですね』の主演だったチャン・グンソクさんですね。
ルックスはもちろん、低い声や「直進」的でひたむきな性格が大好きで、ファンクラブにもずっと入っています。
低い声がコンプレックスだったので…
── DJ、ラジオパーソナリティーになったのも、K-POPやスターが好きで紹介したかったからですか?
namiさん:
そもそもの動機は違います。父がラジオ好きだったので、ラジカセとデッキをもらい、小さいころからラジオ番組を聞いていました。
声だけで人を感動させたり、癒やしたりすることができるのはすごいなと思っていて。
いっぽうで、私の声は低くハスキーでコンプレックスだったので、逆にプラスに変えたいと思い、大学入学後は、現役アナウンサーの先生の授業や演劇の先生から学びました。
大学2年のときに、オーディションで神戸ラジオのアシスタントDJに選ばれました。
その後、他のラジオ局のオーディションにも合格して、やはり声だけで勝負するラジオオパーソナリティでやっていこうと思い、今ではファンミーティングでMCなどもさせてもらっています。