10代でモデルとしてデビューし、雑誌のほか、バラエティ番組など幅広い分野で活躍しているタレントでモデルの森泉さん。デビューのきっかけと、長年MCをつとめた人気番組「おしゃれイズム」についてお話を伺いました(全3回中の1回)。
モデルは、祖母・森英恵さんの勧めで
── 19歳でモデルとしてデビューしましたが、もともと目指していた道だったのでしょうか。
森さん:
こんなことを言うのも…と思うんですが、当時は将来のことをそこまで考えていなくて。留学してアメリカの高校を卒業して日本に帰ってきたのですが、いざ親の元に戻ってみると、早く家を出たくて仕方なかったんです。
ファッションの専門学校に通ってはいたのですが、ママモリ(森英恵さん)から「してみたらどう?」と勧められて、アルバイト感覚で始めたのが雑誌のモデルの仕事でした。
── ファッションデザイナーの森英恵さんのお眼鏡に叶ったということですね。人前に出る仕事ですが、ご両親の反応はいかがでしたか。
森さん:
うちのママは「なんでもいいよ、好きなことをしなさい」というタイプですが、お父さんは「あれもだめ、これもダメ」という感じで、ものすごく厳しかったんです。アルバイトも禁止だったので、最初はお父さんには内緒でしていました。
── モデルの仕事を始めてみていかがでしたか。
森さん:
最初は何もわからなくて、ポーズなんて全然できませんでした。カメラマンさんやスタッフさんからすべてを教えてもらっていました。今思うとすごく申し訳ないのですが、当時は仕事という感覚はなくて。あまり悩むこともなく、ただ楽しかったです。いろいろな場所に行けて、いろいろな人に出会えて。
仕事でご一緒させてもらった先輩方も、みんな本当に優しくて、たくさんのことを教えていただきました。私が「100カットとかやりたくな〜い」と言うと、「そんなこと言わないの!」っておしりを叩いてくれる感じでしたね。
お恥ずかしい話、それまで何かを長く続けたことがなかったんです。まさかこの仕事をここまで続けられているとは思いませんでした。毎回することや出会う人が違うので、自分のなかで常に新鮮味があったからだと思います。