生まれてから3年半で「常識が更新されていくよう」

このできごとについて、るしこさんにお話を伺いました。

 

「3歳児の記憶ってどのくらいまでさかのぼれるのでしょうか。

 

今はスマホでいつでも写真を見られるので、半年前に行ったテーマパークで暑くて泣いたことも、1年前に祖父母と一緒に特急に乗ったことも、2年前に水族館のショーで水を被ったことも、写真や動画で振り返れるから忘れないし、“かなり前のこと”という感覚はないのかもしれません。

 

そんな3歳さんの思う“ずっと昔”は、“お腹にいた時”みたいです。母にとってはたったの3年半前だけど、確かに君の人生のなかではいちばん昔だね!と、笑ってしまいます」

 

いっぽうで、日常のできごとについては「自身が通り過ぎてきた成長に関して、特に3年半で大きく変わった身の回りの生活習慣については、彼の中での常識のようなものがどんどん更新されていくようです」と、るしこさん。

 

「食事も排泄も、写真や動画の思い出と違って、当たり前に毎日やることなので古い習慣は覚えている必要がないのかもしれません。が、パンツ履かない!オムツがいい!トイレいや!と頑固だった息子をつい最近までなだめていた身としては、ちょっぴり複雑です(笑)」

 

子どもは、毎日覚えたり忘れたりを繰り返すことでさまざまなことを吸収し、成長していくんでしょうね。お子さんに過去のことでどんなことを覚えてるか聞いてみると、新しい発見があるかもしれません!

 

取材・文/阿部祐子