「シーザーサラダって取り分ける──?」相方・近藤春菜さんと一緒に合コンに参加した箕輪はるかさん。普段は芸人として活躍している箕輪さんですが、初めての合コンでは、戸惑うこともあったと言います。箕輪さん流、結婚感についてもお話を聞きました(全4回中の3回)。
「いいから、タクシーに乗って乗って!」
── 芸人として活躍中の箕輪さんですが、結婚願望のようなものはありますか?
箕輪さん:そういう相手がいたらいいな、くらいはありますけど。特別必要とは、思ってないかもしれないですね。
あ、そうだ。合コンに誘われて行ったことはありますよ。
── 何人くらいの合コンだったのでしょうか?
箕輪さん:そのときは、5対5とか、それくらいですね。女性陣は、私と(近藤)春菜や、芸人仲間、メイクさんとか。相手は一般の人たちでした。
── 男性陣は、「芸能人がきた!」みたいな空気になるのでしょうか?
箕輪さん:「テレビの人だ!」みたいな雰囲気はありましたね。
── そこから、合コンモードといいますか。恋愛・婚活モードに気持ちは切り替わりますか?
箕輪さん:「面白いことやって」とか、そういう嫌な感じのノリはなかったんですけど。
ただ、「いつもテレビ見てます!」って言われると、「ひとりの女性」というより「ハリセンボンの人」として見られているような感覚はありますね。
まぁ、こっちの捉え方なんでしょうけど。テレビや業界の裏話とか。相手が期待するような話をしなきゃいけないような気がしちゃって。ずっと気をつかい続けてる感覚はありました。
── 楽しめるような、そうじゃないような…。
箕輪さん:ただ、こっちも芸人としての職業病なのか。相手が一般の人たちでも、「この人、話がすごい下手だな」とか、「話長いな」みたいなのは、無意識に思ってしまうんです。そう感じてる時点で、相手と距離をなかなか詰められなかったりしますよね。
── 春菜さんはいかがでしたか?
箕輪さん:春菜は、ひたすらみんなのシーザーサラダを取り分けてました。誰にも話しかけられなくて間がもたないとか、手持ちぶたさだったんだと思いますけど。
そもそも、サラダの取り分けって謎ですよね。こっちで取り分けるのか、各自、自分のタイミングでよそうほうがいいのか。後輩がいたら、後輩がよそってくれるだろうから、私がよそうと後輩の仕事を奪っちゃうよなって考えたり。
もしくは、自分がよそって「私、頑張ってる感」をアピールしてるように思われるのも嫌だなとか…。そのあたりの感覚もわからなかったです。
── サラダ取り分け問題、ありますね。
箕輪さん:飲み会が終わる頃にみんなで名刺交換が始まったんです。でも、私と春菜だけ、なぜか誰も名刺を渡してこない。「なんだこれ…」ってその場で立ち尽くしていたら、男性陣に誘導されて、「早く乗って、乗って!」と、私と春菜ふたりでタクシーに乗せられました。
他の人たちは、みんなで二次会に行ってたみたいです。やっぱり私は、合コンとかは合わないんだろうなって思いました。
結婚は我慢ですか?
── 合コン後は、特に気持ちに変化はないですか?
箕輪さん:変わらないですね。ただ、春菜が結婚することになったら、「私ひとりで大丈夫かな?」みたいな気持ちはずっとあります。
それに、いざ自分が結婚…となっても、男性と一緒に住んだ経験がないので、そもそもどうなるものか。
── 未知の世界ですよね。
箕輪さん:なんでしょう、もし一緒に住んだら、これまで家で普通にしていることや、無意識にやっていることにも、気をつけなきゃいけないのかな?って、思ってしまうんです。
たとえばうがいをするとき。私は「ペッ」と豪快に吐き出すけど、相手がいたらそれも我慢しないといけないのかな、とか。オナラもそうです。そういったことを考えると、健康にも影響がでそうで(笑)。
あと、普段は良くてもケンカになったとき。「私は、うがいも我慢して静かにやってるのに、あなたはそれを知っているのか?あなたは、何も我慢してないんじゃないの?」と普段溜めこんだストレスが溢れてしまいそうで。
── 人と生活をするって、それぞれのペースがあるんでしょうね。
箕輪さん:自分の今までの生活スタイルを変えるほどの相手なのか。一緒にいても、うがいでもオナラでも気にしない相手だったらお互い楽かもしれませんね。「全然気にしないからやって」みたいな人だったら、意外とすんなり結婚したりしてるかも。
PROFILE 箕輪はるかさん
1980年1月1日生まれ。お笑いコンビ「ハリセンボン」として、ボケを担当。相方の近藤春菜さんとともに活躍中。フジテレビ『IPPON女子グランプリ』で優勝するなど、個人でも活躍の場を広めている。
取材・文/間野由利子