「仕事があったから救われた」休まなかった日々

仕事を始めてからは、朝8時に家を出て夜22時に帰宅。寝る間もないほど慌ただしい日々でした。その間ヘルパーさんを頼み、夫を7年間自宅で介護もしていました。

 

「もし金銭的な余裕があり、介護だけに集中できる環境だったら、かえって追いつめられていた気がします。

 

働いていると仕事に集中するので、他のことを考える時間がありません。体力的には大変でしたが、仕事に救われたんです。

 

109で働いていたときはほぼ毎日のように働いていました。何事も夢中になる性格なんです」

 

109時代の食事会の様子「このときの同僚とはいまでも仲がいいですよ」

中学生だった長男も藤﨑さんを応援し、洗濯などの家事は自然と長男が受け持つようになったといいます。

 

「息子は毎日夜遅くまで部活に夢中でした。すると、帰宅した私に“今日は疲れちゃったから、洗濯したユニフォームを干しておいてくれる?”と頼んでくることがあったんですね。

 

私も気軽に“いいよ”と受けるんですが、そのまま寝てしまい、朝、乾いていないこともありました!

 

だからハンガーを渡して、授業中、教室に干しておきなさいって(笑)。親子で協力し合う毎日でしたね」