「起きたからリビングへ」が間違っている理由

── 早く起きてしまった子どもには、どう対応すればいいのでしょうか?再び寝かせようとしても、うまくいかないことが多いです。

 

愛波さん:
子どもがもう寝ないとしても、別の部屋へは移動せず、寝室で過ごすようにしてください。

 

根負けして、リビングで子どもにテレビを見せながら、隣で寝るママやパパもいらっしゃいますが、これをすると「早く起きるとテレビが見られる!」と認識して、ますます早く起きるようになってしまいます。

 

現在は自分の時間もしっかり確保し、ピラティスや運動でリフレッシュ

── 早起きの負のスパイラルで、どんどん生活リズムが乱れてしまいますね。

 

愛波さん:
7時に起きる予定だった場合、せめて6時までは寝室で過ごし、お子さんが泣いていない場合はそのまま見守り、泣いている場合はトントンや抱っこであやしましょう。

 

そして、起きる時間になったら、カーテンを開けて元気よく「おはよう!」と言います。

 

「カーテンを開けるまでは寝ている時間」と教えるために、少し大げさにするのがポイントです。

 

早朝起きの原因はいろいろあり、複数の原因が重なっている場合もあります。改善にはやや時間がかかるかもしれませんが、生活リズムを乱さないようにトライしてみてください。

 

PROFILE 愛波文(あいば・あや)さん

乳幼児睡眠コンサルタント。慶應義塾大学卒業後、外資系企業勤務を経て、2012年に長男を出産。夜泣きや子育てに悩んだことから乳幼児の睡眠科学の勉強を始め、2014年に米国IPHI公認資格を日本人で初めて取得。現在は2児の子育てをしながら、子供の睡眠に関するコンサルティングや講演・執筆など幅広く活動中。著書「ママと赤ちゃんのぐっすり本」など。


取材・文/大浦綾子 写真提供/愛波文