「運ぶねこ」は“びっくり”をくれる仲間
── Twitterで、著名な方がSUIMINさんの作品を手にしている姿を見ることもよくあります。作品を通して、SUIMINさん自身も驚くような出来事がたくさん起きているのではないでしょうか。
SUIMINさん:
いただく反響については、本当にいつもびっくりしていると言っていいくらいです。何げなく始めた趣味の刺繍が、たくさんの方に見ていただけるようになり、企業さんから製品化のお声がけまであって。
実際にたくさんの製品が生まれて、知人が「今、SUIMINのTシャツを着た人が歩いてるよ」と教えてくれたときは、すごく嬉しかったですね。
上沼恵美子さんのYouTubeチャンネルにSUIMINのグラスが映り込んでいたときは、あまりにびっくりして「えっ」と声が漏れてしまいました。
そして何より、初めて個展を開催したときのことは今でも思い出すと胸がいっぱいになります。たくさんの方がわざわざ足を運んでくださっていて、「本当に来てくれるんだ…」という大きな驚きと喜びがありました。いちばん印象的だった出来事ですね。
── SUMINさんにとって、「運ぶねこ」シリーズはどんな存在ですか?
SUIMINさん:
いろんなオリジナルモチーフを刺繍しているので、特にメインというわけではないんですが、親しみやすくて、たくさんの方に知っていただいているモチーフなので、愛着はありますね。グッズ化されているものも「運ぶねこ」シリーズが多いので、たくさんのびっくりを届けてくれる存在でもあります。
わたしにとって、刺繍作品のねこたちは、どの子も「ちょっと手間のかかる仲間」みたいな感じ。これからも、かわいい仲間をたくさん増やしていければと思います。
PROFILE SUIMINさん
2016年より刺繍作家として活動。小脇に変わったものを抱えて2足歩行で歩く「運ぶねこ」シリーズが人気に。同キャラクターをモチーフにした日用雑貨のデザインも手がける。初の図案本「猫と草花の刺繍」(日本ヴォーグ社)が2022年11月1日発売。
取材・文/中前結花 画像提供/SUIMIN