2016年に東京から大阪に拠点を移した山田花子さん。小学生と保育園の子ども2人を抱えながら舞台にも出演。仕事と子育ての両立や、地上波の活躍から現在の心境について、お話を聞きました(全4回中の4回)。
千葉出身の夫の返事が気がかりだったが
── 2016年に東京から大阪に戻られたと聞いています。
山田さん:
新喜劇を拠点にしたいなってもともと思ってたんです。東京にいるころから、月に3、4回は大阪に行ってたし、長男が小学校に上がる前に地元に戻ろうかなって考えてました。
気がかりだったのは、千葉出身の夫が了解してくれるのか。でも話をしたら、すんなりOKしてくれました。
── 長男さんは東京で生まれていますが、大阪にきてすぐに馴染めましたか?
山田さん:
長男は今も標準語ですね。東京生まれがカッコいいと思ってるみたいで、わざと関西弁喋ったりしてきます。そんなん、学校でやったらいじめられるよって思うんですけど。
── お仕事と子育てを両立されていますが、スケジュール的にはいかがですか?
山田さん:
今は「なんばグランド花月」の近くに住んでいるので、劇場と自宅の移動時間がかなりラクになりました。それに、舞台の仕事は時間がちゃんと決まっているから、予定が立てやすいんです。
ただ、やっぱり仕事と子育てでいつも追われているような感覚はあります。舞台は、1日2回公演だと17時くらいに終わるんですけど、3回公演になると夜の21時くらいまで。
舞台稽古になると、だいたい夜の21時くらいから始まりますが、遅いと、深夜23時から2時くらいまであったりします。夫がいるときに、子どもを寝かしつけてから行く感じですね。
── 舞台と家のことと。なかなかハードそうです。
山田さん:
舞台より、家にいるほうが疲れます。仕事やったら休憩時間もあるんですけど、家だと休憩時間がないんですよ。
舞台が早く終わったときは、家に着くのが18時くらい。そこから晩ごはんを作って、子どもたちをお風呂に入れて、洗濯物を干したり畳んだり。明日の保育園の用意とか、宿題のチェック、部屋の掃除とか。その間も、子どもたちはひっきりなしに話をしてきますしね。さっき見たテレビの話とか、「これ、なんて意味?」とか、延々と質問が続く…。
やることがいっぱいあるけど、子どもたちは早く寝かせなダメなので、自分のご飯は立って食べたりしてます。
もちろん、舞台が遅いときは、夫がご飯作ったりお風呂も入れてくれますよ。お互いできることをやってますけど、家ではずっと動いてる気がします。
── 大忙しですね。お子さんたちは、すぐに寝ますか?
山田さん:
寝る前の儀式というか、なぜか、子どもの背中をかいてあげるのが習慣になってるんです。湿疹があるわけじゃなくて、気持ちいいみたいで。もう、かいてあげないともう寝れなくなってる。本の読み聞かせもやってみたんだけど、それじゃ寝なくて。背中をかいたら寝る感じですね。