出産後は“美味しい仕事”が?

サッカー観戦のときの一枚

── その後、お二人のお子さんを無事に出産されました。長男さんを出産されたときは、出産から2か月後には復帰されたんですよね。

 

山田さん:
産休みたいな制度がないし、仕事は常に入ってくるので。分娩室にマネージャーが入ってきて、「仕事はどうしますか?」って聞かれたので、そのときは「少しオフで…」って答えました。

 

出産は、2人とも帝王切開でしばらくは痛かったんですけど、2か月もしたら元に戻っていきましたね。

 

── 山田さん自身も、早めに復帰されたいお気持ちだったと?

 

山田さん:
あったと思います。劇団のみんなが、私が復帰するのを待ってくれていたのもありますし。ずっと同じ演目をやっていたので、私が復帰したら、また同じ役で戻してくれて。

 

現実的には、子どもが1時間半おきに夜泣きをして寝られないとか、私が仕事の日は、あらかじめ母乳を凍らせておくとか、いろいろ大変やったんですけど。

 

あと、夫婦で仕事がある日は、子どもを託児所に預けましたが、託児所が高くて。舞台に出ても赤字とか、そういったこともあったんですけど…。

 

でも、出産直後は“美味しい仕事”もありますから。

 

── “美味しい仕事”?

 

山田さん:
ギャラがいい仕事です(笑)。夫婦で揃って取材を受けたり、家族3人でイベントに出席するとか。ママになったら急にそういったお仕事が入ってきたんです。今までなかった仕事なので、全部楽しんでやりました。

 

PROFILE  山田花子さん

やまだはなこ。75年大阪出身。中学生のときにバラエティ番組「4時ですよ〜だ」(MBS)に一般人として出演し、中学生の頃からタレント活動を始め、1988年に吉本興業よりデビュー。吉本新喜劇、テレビほかでも活躍。

 

取材・文/松永怜 写真提供/吉本興業